駅の券売機、エレベーターのボタン、手すり、よく見てみるとあるのが「点字」です。
これはいったい何のためにあるものなのだろうか。そういった疑問から始まったのが、4年生の「障がいのある方から学ぶ」授業です。
最初は、実際に点字を打つという活動を行いました。点字の仕組み、読み方について学びました。自分の名前や単語を打つことにも挑戦しました。
次に行ったのが、二人一組での「ブラインドウォーク」です。
「目の不自由な方が困る場面はどういったところなのだろう。」
「私たちにも、できることはあるのかな。」
一人がアイマスクをして、もう一人がガイドを務めて学校内を歩きます。ブラインドウオークの活動は普段歩いている場所でしたが、実際に知らない場所で同じような体験をしたら・・・。様々思いを巡らせたことでしょう。
そして最後に、これまでの授業のまとめとして、盲導犬と生活されている澤田さんをお招きし、お話を聞きました。澤田さんに自分の名前を打ったカードを読んでいただき、一つ一つの質問にも丁寧に答えてくださいました。澤田さんがお話をされている間ずっと横におとなしく付き添う盲導犬の姿も、印象に残りました。
人と人との距離を保つことや、公共の場での大きな声での会話は控えることが呼びかけられている昨今ですが、こうした状況下でもできることがあると、改めて学ぶ機会となりました。
オンラインでできることは何か、オンラインだからこその良さは何か。反対に、オンラインではできないこと、直接のやりとりを大切にする場面とはどのようなときなのか。この1年、そのようなことを考える機会が大幅に増えました。
小学生にとっても、インターネット環境がより身近に感じられるようになったことは間違いありません。
本校では、3年前から高学年を対象としたインターネット利用講習会を始めました。インターネット環境に囲まれて生活するようになった今、その便利さだけではなく、使い方についての理解を深めておくことは欠かせません。講習会では、いくつかの動画を交えながら、トラブルに巻き込まれないようにするためにはどうしたらよいのか、じっくり考えることができました。
対面でもオンラインでも、やりとりをする相手のことを思いやる気持ちは変わりません。一人ひとりが適切な使い方を心がけることで、安全・安心なインターネット環境が広がっていってほしいとの思いが強くなった一日でした。