できたときの喜び
本館校舎のすぐ横に堂々と立つイチョウの木。
これまでも多くの桐朋生が、木登りに挑戦してきた木です。
このイチョウに登るためには、大切な約束があります。
それは、「自分の力で登る」ことです。
最初にして最大の難関であるところを、どのようにして登りきるか。初めて木登りに挑戦する子どもたちは、既に登ることができる仲間の様子を見て研究します。
しかしながら、いざやってみようとすると、これが最初からは上手くいかない場合があります。何度か挑戦してみるものの、思うように登れないのです。
それでも、あきらめずに挑戦する子どもたち。初めて登ることができた子どもたちの表情は、達成感で満ち溢れています。先週も、その初めての場面に立ち会うことができました。木に登ることができ、自分の力で下りてきた子の喜ぶ様子に、こちらも嬉しさでいっぱいになりました。まわりで見守り、励まし続けていた仲間たちの姿も印象的でした。
できたときの喜びは何物にも代えたがたいものであることを、あらためて感じたひとときでした。多くのチャレンジを受け入れてくれるイチョウの木、これからも大切にしていきたいと思います。