桐朋学園小学校

桐朋だより

わき水が作る風景 3年生 はけ下見学

3年生の社会科では、国立市の学習をしています。

今日は教室で学んだことを、実際に目でたしかめに出かけました。

学校からまっすぐ南へ向かっていきます。

南武線の踏切を渡ると、急な下り坂。

甲州街道をくぐる地下道は、入り口と出口でまったく高さが違います。

これが「はけ」と呼ばれる段丘崖です。

このはけからは豊富なわき水が出ます。

わき水は豊かな恵みであるたくさんの農作物を生み出します。

国立市の中で、学校や国立駅の周りは新しい街であり、お店や家が立ち並びますが、このはけ下には水田や畑が広がっています。

この日は、水田にカモが泳ぎ、その向こうにはクロサギがやってきました。

これもまた国立市の姿です。

暑い夏は、はけ下のわき水が流れる風景を見て、涼んでみるのも良いかもしれません。

(7月5日)

私たちにできること 6年生 戦争と平和

今日は8月15日。

特別な意味を持つ日です。

1945年の今日、戦争が終わりました。

7月に6年生は、平田忠道さんという方の被爆体験を、その体験の継承語りをしている教員から聞きました。

広島での原爆でお母さんと弟を亡くした当時15歳の平田さんの体験は、今からは信じられないようなことばかりです。

でも、それは、今から74年前にたしかにあったことです。

今の当たり前の日々が、どれだけ尊いものなのか、考える機会になったかもしれません。

残念ながら、世界にはいまだ戦争があり続けています。

それを無くすことができていないのは、私たち大人の責任です。

みんなにどんな世界を残していきたいか、そのために私に何ができるのか、今日はそれを考える日にします。

あなたはどんな世界を作りたいのか、ぜひ考えてみてください。

自らの身を守るため 3・4・5年生 着衣泳

夏休み、海や川などで水遊びを楽しんでいる人もいることでしょう。

1学期の終わりに水泳の授業では、着衣泳の学習がありました。

これは、洋服を着たまま誤って水中に落ちてしまったときの状態を体験し、自分の身を守るための方法を学ぶ時間です。

服を着たまま水に入るのは、何ともいえない不思議な気持ちです。

水を含んだ服が体にまとわりついていきます。

動きづらさを感じながら、身につけているいくつかの泳ぎ方をためしてみると、水着のときとは違った、泳ぎやすい泳ぎ方が分かってきます。

授業の後半では、ペットボトルやビニール袋、着ている服をうまく使って浮かぶ練習をしました。

 

夏休みです。

普段はできない遊びも思いっきりしてほしいと思います。

でも、水遊びはくれぐれも気を付けて。

万が一のときは、この学習を思い出してください。

登山のあとに 5年生 奥蓼科林間学校 後編

最後の夜のお楽しみはキャンプファイヤー。

山の神が宿した炎が夜空に向かって燃え上がっていきます。

みんなの歌声が、静かな山の夜に響きます。

そして、炎と楽しげな声に誘われたのか、なんともまあ驚かずにはいられないお客さんがとびこんできましたね。

まさかみんなが○○に変えられてしまうなんて…

(○○が何か知りたい人は、ぜひ5年生に聞いてみてください)

最後の夜は笑顔とともにふけていきました。

 

最終日は尖石縄文考古館を見学しました。

このあたりは、縄文時代には集落があったと言われています。

たくさんの縄文土器が出土しており、それが展示された考古館です。

2学期の図工と生活の時間を使って5年生は土器づくりを行います。

この日はそのための土器のスケッチをしました。

スケッチブックと鉛筆を持って、土器に真剣に向かい合います。

精密な形、微細な模様を見つめていると、数千年の時を越えて、縄文人と感性の交流をしているような、そんな気になるのです。

 

帰りのバスにはところどころから寝息が聞こえてきました。

これでようやく夏休み。まずはゆっくり休んでください。

(7月26日)

東天狗岳2640mの山頂へ 5年生 奥蓼科林間学校 中編

朝5時、山の清々しい朝。

何人かの教員とガイドの方で、登山へ向けた天候のチェックです。

問題なく登山に行けそうです。

空を見たときの、担任の2人の横顔には、うれしさと緊張が混じっていました。

 

5時半に起床。

眠い目をこすりながら、この林間学校の目的である登山の準備を整えます。

朝食後、6時50分すぎに出発。

いつもなら、まだ家にいる時間かもしれません。

この日は山の中にいたのです。

 

うっそうと木々が生い茂り、足元は苔むした唐沢の緑の中を、72人の子どもたちは歩いていきます。

歩き始めてから2時間以上過ぎ、ようやく黒百合平というところに着きました。

少し長めの休憩をとって、いよいよ頂上へ向かいます。

ここからは景色が一変します。

高い木々が育つことできない境界である森林限界を越えたのです。

尾根道に出ると、その景色に思わず感嘆の声があがります。

緑の山々、青い空、白い雲。

街は山の向こう側にかすかに見えるばかりです。

見渡す限りの大自然の中に、自分がいるのです。

 

両足のみならず、両手も使わないと越えられないような岩場も乗り越え、さらに前へと進み、ようやく2640mの頂にたどりつくことができました。

すがすがしい風の吹く頂上に、子どもたちの歌う清廉なエーデルワイス歌声が響きます。

みんなは何を思って歌っていましたか?

 

疲れた体を動かすために、お互いを励まし合いながら、無事に下山することができました。

登山をする前の自分と、登山を経験した自分。

それは同じ人間ですが、同じ自分なのでしょうか?

もし違うとするならば、何が変わったのでしょうか?

(7月25日)

夏の奥蓼科へ 5年生 奥蓼科林間学校 前編

小雨の降る中、5年生を乗せたバスは大学通りを出発し、宿舎へ向かいます。

天気が何とも心配でしたが、いくつめかのトンネルを抜けると、雲の切れ間からは青空がのぞいていました。

トンネルを抜けると夏でした。

宿舎の唐沢鉱泉は、標高1800ⅿをこえる山間にある一軒宿です。

山に住む鹿やイノシシのはく製とドライフラワーが飾られていて、なんとも居心地の良い宿です。

お昼ご飯を食べると、山の気候になれるための外遊びの自由時間。

宿の前に流れる鉱泉の泉に足をつけると、あまりの冷たさに10秒もたえられませんでした。

「慣れてきた!」と言いながら水の中に居続ける子どもたち。

若さは強さ、思わずそうつぶやかずにはいられませんでした。

その清々しい強さは、翌日の登山への足慣らしのためのハイキングでも存分に発揮されました。

梅雨明けを待っていたたくさんのアブに悩まされましたが、子どもたちの健脚ぶりを確認できました。

武田信玄が見つけたと言われる秘湯にゆったりと浸かり、鋭気を養います。

夜には長く八ヶ岳で登山ガイドをされている谷さん、そして天狗岳の山小屋、黒百合ヒュッテのご主人である米川さんから、山のお話を伺いました。

「山には、その高さでしか見ることのできないものがたくさんあります。

宝さがしをするつもりで見つけてください。」

子どもたちの目が輝いていました。

明日は2640mの天狗岳登山です。

(7月23日・24日)

桜あふれる春のために 3年生 桜守

3年生の生活科では、大学通りの桜の木を守る、桜守の活動をします。

大学通りの桜並木の木々が弱っていることに気づいた大谷さんという方が始めた活動です。

6月半ばのこの日は、桜の木に肥料をまきに行きました。

大谷さんの説明を聞いて、まずは桜の木の周りにある菜の花の種をとります。

春に可憐に咲く菜の花ですが、これを植えることで、桜の根元が踏み固められてしまうことを防ぎます。

菜の花の種をとったら、次は肥料まき。

この肥料は昨年の3年生が準備をしていたもの。

年度が変わって、活動もバトンタッチされました。

 

みんなが大好きな通学路の大学通り。

来年の春も桜のなかを歩けるように、心をこめて桜守の活動をしていきましょう。(6月13日)

ふわふわを糸にする 4年生 羊の毛

4年生は、5月の西湖湖畔学校で刈ってきた羊の毛を、1学期の生活科の時間に手作業で糸にしていきました。

 

まずは洗い。

自然のなかで育った羊の毛には、肌から出る油に糞、それから草などがからんでいます。

ふわふわに見えても、さわってみるとべたべたするのです。

「くさいし、べたべたするよ。」

子どもたちのつぶやきが聞こえてきます。

それをていねいに洗い、ほぐしてきれいにします。

洗い終わると、見違えるようにきれいになった羊の毛があらわれます。

手触りは、これぞ思い描いていたふわふわ。

「わあ、ふわふわだあ。」

 

かわかした羊の毛を、次はカーダーという道具を使って毛の繊維をそろえるカーディング。

ふわふわの毛がなめらかになっていきます。

 

子どもたちが今挑戦していることは、糸つむぎ。

なめらかになった羊の毛を道具を使ってつむいで、糸にしていきます。

羊の毛から糸に。これが難しい。

ひとつずつの工程を自分の手を使って行っていきます。

 

目的は織物を作ること。

2学期も生活の時間を使って、作業を続けていきます。

海で 6年生 岩井臨海学校 後半

遠泳本番になるはずだった3日目は、朝から雨が降り続いていました。

さらに気温、水温が下がり、遠泳の延期を判断せざるをえませんでした。

前日までの練習に手ごたえを感じていたので、安全のためとはいえ、それは悔しい判断でした。

私たちよりも、きっとみんなが悔しく思っていたことでしょう。

窓にはたくさんのてるてるぼうずがかけられました。

午後になっても不安定な天候、低い気温はあがらず、結局遠泳本番は翌日に繰り越されました。

それでも、雨が上がった少しの時間に浜にでかけ、浜あそびの時間を満喫することができました。

たっぷりの自由時間には、友だちや先生とも遊びましたね。

カードゲームでみんなにしてやられたときは、思わず大きな声をあげてしまいました。

夜はキャンドルサービス。みんなの替え歌は、翌日へのやる気を湧き上がらせたように思います。

 

そして臨海学校最終日。

朝から強い雨が降っていました。

早朝に起きて、カーテンを開ける前から聞こえる雨の音がうらめしかった。

子どもたちの安全を考え、遠泳の中止を教員全員で判断しました。

 

6年生のみんな。

実は私はみんなくらいの年のころ、泳ぐことが大の苦手でした。

水が怖い子だったのです。

きっとみんなのなかにも、水が得意な子もいれば、そうでない子もいたことでしょう。

でも、2日目の午後、君たちは足のつかない大海原で、みんなで隊列を組んで泳ぐことができました。

それは練習のなかの1ページの光景でしたが、どれだけすごいことか、私は知っています。

練習を積み重ねてきた自分の身体と、ともに泳ぐ友だちに背中を押される勇気が、海で泳ぐという不安を乗り越えさせたのです。

「だいじょうぶ、がんばれ。」

その言葉をかけながら、私は泳ぐ君たちの横顔に、あのころの自分を重ねていました。

君たちといっしょだったら、あのときの自分ももしかしたら、そんなことを感じました。

 

遠泳本番ができなかったことを、まだうまく整理ができていない人も大勢いることでしょう。

でも、私はみんなを誇らしく思います。

大海原に2列、君たちの水泳帽が並び、上下しながら泳いでいく。

響く「エーンヤコーラ」の声。

それは紛れもない遠泳の光景でした。

その光景は、君たちの努力が作り上げたものです。

だから、君たちも、胸を張って自分を誇ってほしいと、そう思います。

(7月16日・17日)

海へ 6年生 岩井臨海学校 前半

岩井臨海学校初日。

待ち合わせの東京駅の空には、梅雨の雲がまだ居座っていて、あいにくの雨模様でした。

浮かない空を吹き飛ばすように、車内はバスレク係が盛り上げました。

そして、バスは千葉の内房、岩井海岸の宿舎「庄兵衛」に到着しました。

初日はまず、避難訓練。何とか雨はあがりました。

万が一に備え、浜から避難所までの道を実際に歩いて確認します。

毎年、汗を流しながら歩く坂道も、曇天の今年はすずしく感じられました。

宿に一度戻り、水着に着替えたら、いざ海へ出発。

浜での準備体操を入念にしてから、いよいよ海に入ります。

波打つ浜から海へと足を踏み入れると、その冷たさに声があがります。

一歩一歩沖へと向かうたびに、水の深さが増していきます。

お腹

水に浸かるたびに「ひゃあ!」声が出ます。

そのたびに、お互い近くの友だちと顔を見合わせて笑います。

肩まで浸かると、不思議なことにそれまでの冷たさが少し和らいだ気がします。

海の優しさなのかもしれません。

と言っても、やっぱり冷たい。

練習を早めに切り上げて、宿に帰ると、すぐにお風呂で体を温めます。

 

2日目も、曇り空の冷たい海でした。

そのため、練習時間を予定より短くせざるを得ませんでした。

でも、翌日に迫った遠泳に向け、短い時間でも集中して練習をしました。

午後には本番同様、隊列を組んでの練習です。

隣を泳ぐバディと息を合わせて、視線を合わせて、お互いを励ましながら泳ぎます。

足のつかない大海原で泳ぐ勇気を、ともに泳ぐ友だちが湧き上がらせてくれます。

他には誰もいない海に、子どもたちの帽子が並びます。

「エーンヤコーラ!」

伝統の掛け声も、海に響きます。

本番に向けて、準備が整いました。

(7月14日・15日)

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