桐朋学園小学校

桐朋だより

3つのあいさつ 1・2年生 将棋の授業

「お願いします」

習ったばかりのあいさつから、どうぶつしょうぎの対局が始まりました。

どちらも真剣な表情で、一手一手を考えて指していきます。

「負けました」

くやしそうな表情で言います。

このあいさつも将棋では大切だと先生から習いました。

自分から負けを認めることも、将棋では大切なことなのです。

「ありがとうございました」

3つのあいさつの最後は、相手へのお礼。大事だよね。

組み合わせをかえて、また次の対局が始まります。

ひょっとしたら初めて話す友だちとしょうぎを指した人もいたんじゃないかな。

 

今日は北尾まどか女流棋士から「将棋の世界」のこと、「どうぶつしょうぎ」について習いました。

何を隠そう、まどか先生はどうぶつしょうぎを作った人なのです。

後半はどうぶつしょうぎ大会。

3つのあいさつ・自分で考えること・やりなおしはしないこと

まどか先生から伝えられた約束ごとを守りながら、組み合わせを変えて、何度も対局をしました。

みんなが真剣に考えるその表情がかっこうよかったな。

雨が増える季節です。休み時間に身体を動かせない分、大いに頭を動かしましょう。

まどか先生、ありがとうございまいした。

ハッピーバスデー 2年生 おたんじょう会

「ハッピーバースデートゥーユー♪」

子どもたちの歌声が、大きく開かれた窓から聞こえてきました。

今日は2年生のおたんじょう会の日です。

その月のお誕生日の人たちをみんなでお祝いします。

1年間続けていく2年生の大事な会です。

保護者の方にも足を運んでいただき、生まれた日の話、小さな赤ちゃんだったときの話をうかがいます。

その日だけの特別ないすに座って、ちょこんと王冠をのせた主役の子は、自分の話を聞いているとき、恥ずかしそうに、でも少しほこらしげにも見えます。

 

ひとりひとりのクラスメイトが祝福されてこの世に生まれ、たくさん愛されて育ってきたことを、毎月みんなで知るのです。

 

会の司会や後半のお楽しみ会の企画も子どもたちが担います。

大切なクラスメイトのために、みんながいっしょうけんめいに取り組みます。

 

この日の会もとてもあたたかなものになりました。

「ひやぁ」 6年生 プール掃除

「ひやぁ」

子どもたちの口から、普段聞いたことのないような声が思わずもれました。

なぜなら底が緑色になったプールに足をふみ入れたからです。

5月の半ば、今日は6年生が秋と冬の間使っていなかったプールを掃除する日です。

それぞれデッキブラシを手に、床をみがき始めます。

「ひやぁ」

先生がホースから出す水が足元にとんできて、また声がもれました。

その水を使って、デッキブラシでごしごしごし。

床がみるみるうちにきれいになっていきます。

天井の窓から差し込む光に床が文字通り輝いていきます。

途中からは、プールの側面にプールサイド、それに更衣室にトイレの掃除もしました。

 

月曜朝礼での校長先生のベルによるプール開きを経て、どの学年でもプールの授業が始まっています。

みんながプールであげる歓声は、6年生が「ひやぁ」と言いながら一生懸命掃除をした成果なんだよ。

にじに会いに 5月 授業風景

5月も終わりにせまったある日、子どもたちの授業の様子を見て回りました。

漢字の「埼」の字を練習していたのは4年生。熟語を探してみても、ひとつしか見当たらず…

それから「g」の書き方を学んでいるのは3年生。「数字の9と似ているね」そんな声が聞こえてきました。

テラスを通り5年生の教室に行くと、教科書のお話を音読しています。

みんなが上手に読むものだから驚いてしまいました。

6年生の教室では、熱心にプレゼンをする男の子の姿が。それはクラスで飼う生き物について自分が推す生き物を情熱をこめて紹介する姿でした。

図書室でタブレットを使って新聞をかいていたのは、ええっと、何年生だったのかな。

 

渡り廊下を渡って低学年教室へ。

2年生の教室ではおたんじょう会の準備が進められていました。どうかあたたかな会になりますように。

プールのほうから聞こえてくる歓声を耳にしながら、階段を上り図工室へ。

そこでは1年生が熱心に絵を描いていました。「見て見て!」自信作をたくさん見せてもらいました。

 

北館のいちばん端の音楽室からは、美しい歌声が聞こえてきます。

「ラララ にじが にじが 空にかかって きみの きみの 気分もはれて

きっと明日は いい天気 きっと明日は いい天気」

6月、梅雨の季節がやってきます。

雨の日には、ひょっとしたら空にかかるにじと出会えるかもしれません。

今からみんなとにじを見上げることを楽しみにしています。

西湖最高さあ行こう② 4年生 西湖湖畔学校後半

3日目

3日目はスケッチの日です。

でも、前日の天気予報では午前中に雨マークもついていて、心配しながら朝をむかえました。

朝早くに鳥の鳴き声で目を覚ましました。

雨の音ではなく、ウグイスの鳴く声です。

ひょっとして!

期待して窓を開けると、雨は降っていません。

うれしくなって早朝の外に出てみると、今日も富士山が大きく見えました。

なんというスケッチ日和でしょう。

富士山をのぞむグラウンドの思い思いの場所にレジャーシートをしき、午前中のたっぷり3時間、スケッチに集中しました。

きっと近いうちにみんなの力作が学校を彩ることでしょう。

午後には原っぱ時間が再びあり、遊び疲れたころに待望のソフトクリームのおやつタイム。

そして、夜。

キャンファイアーの火の粉が暗い夜空に消えていくのをみんなでながめました。

 

4日目

最終日も早朝から元気に鳴く鳥の声で目覚めます。

朝ごはんまでの間にも部屋の整理をする子どもたちがいて、とても頼もしく思いました。

お世話になった魚眠荘に別れを告げ、向かったのは朝霧高原富士ミルクランド。

羊のチョコビちゃんの毛刈りをします。

はさみを使って、飼育員さんが寝かしてくれているチョコビちゃんの毛を刈ります。

皮膚を傷つけないように、チョキチョキチョキ。

羊は皮膚の防水のため、ラノリンという油を出します。

ふわふわに見えた毛をさわると油の感触があるのです。

たっぷり1時間以上をかけて、みんなでチョコビちゃんを「まるはだか♪」にしました。

チョコビちゃん、ありがとう。これから暑くなりそうだから、少しすずしくなったことでしょう。

この毛を使い、これからの生活科で糸つむぎに草木染、織物づくりをやっていきます。

最後に富士ハーネスで盲導犬の学習をしました。

 

たっぷり遊び、たっぷり歩き、しっかり学んだ西湖湖畔学校でした。

西湖、最高でした。

西湖最高さあ行こう① 4年生 西湖湖畔学校前半

1日目

「本当に原っぱだ!」

宿舎の裏にある広場に出たときに思わずそんな声が子どもたちから聞こえてきました。

今日から3泊4日の西湖湖畔学校。

初日の目標は…なんと…たっぷり遊ぶこと。

「では原っぱ時間を始めます!」

5月には強すぎる日差しに気温も高かったですが、周りの山々から西湖に向けて吹き降ろしてくる風がとってもさわやかで、気持ちのよい原っぱ時間になりました。

のんびりと子どもたちの遊ぶ姿をながめていました。

野球にサッカー、フリスビーに自然の落ち葉や枝を作った秘密基地づくり、それに木の枝にかけたロープを使ってブランコやツリークライミング。

大きな声をあげて思い切り遊び浸る子どもたちの姿を見て、なんだか懐かしい気持ちになりました。

どうしてだろう。

夜はぐっすり寝る吐息がどの部屋からも静かに聞こえてきました。

 

2日目

この日はハイキングの日です。

まずは緑深い樹海へと足を踏み入れます。

苔むした世界はまるで映画のなかのよう。

ときおり差し込む陽の光が緑を鮮やかに輝かせ、その美しさにため息が出そうです。

途中の竜宮洞穴の涼しさには驚かされました。

そしてたどり着いた紅葉台展望台。

もう目の前に富士山があるのです。

線対称のように長い稜線が、まるで両手を広げて子どもたちを抱きしめるように見えました。

子どもたちは富士山に抱かれ、とても満足げに見えました。

蛇口までの道のり 4年生 水道キャラバン

「うわあ、すごい!」

机の上のビーカーをのぞきこんだ子どもたちが声をあげます。

今日は水道キャラバン。

水道局の人たちが、浄水場の仕組みや水源林の働きなどを教えに来てくれたのです。

はじめはにごっていた水も、用意された粉を入れて混ぜてみる、みるみるうちに不純物がしずんでいきます。

その様子に思わず驚きの声があがったのです。

さらにこれをろ過して…できあがったのはすきとおる水でした。

 

蛇口をひねれば出てくる水が、実は大きな旅をしてやってくることを学ぶ時間になりました。

自分たちの当たり前の生活を支える仕組み、支えてくださる人々について、このあとも学んでいきたいと思います。

初めての宿泊行事② 3年生 御岳林間学校後半

2日目

朝が来ました。

目が覚めて、隣に友だちがいるこの気持ち、なんだか特別です。

御岳の朝は学校よりさらに鳥の声がたくさん聞こえます。

 

みんなでおいしい朝ごはんを食べたら、今日は日の出山に出かけます。

お宿の人が作ってくれたお弁当をリュックにつめて、さあ、出発。

木々がうっそうとしげる山道は少しひんやりしていましたが、次第に体がぽかぽかしてきて、汗が流れてきます。

そして頂上。なんと眺めのいいことか。

みんなで登る初めての頂上です。やったね。

 

山から下りると、楽しみな時間。そうです。おみやげを買って、そして工作です。

二手に分かれて、1組は御岳神社におまいりしたあと、参道でおみやげ選び。

おこづかいを手に、頭をフル回転して、お目当てのものがたくさん買えるよう3けたの足し算と引き算を一生懸命に暗算です。

2組はビジターセンターで木の実のブローチづくり。

世界でひとつだけのおみやげができあがりました。

 

夜はお楽しみ会。

御岳山荘の大広間でみんなで一緒に笑い声をあげたあとは、先生たちがお話を読んでくれました。

今日も御岳の夜のとばりが下りていきました。

 

3日目

あっという間に帰る日になりました。

散らかっちゃったものを大騒ぎで荷物につめて、それから来たときよりも部屋をきれいにするぞと意気込んで…

宿の方にご挨拶をしたら御岳山荘とはお別れです。

下りのケーブルカーはちょっとこわかったかな。

多摩川が大きく蛇行するそのなかにある釜の淵公園でお弁当を食べたら、バスは国立に帰ります。

初めての宿泊行事が終わりました。おうちでどんな話をしたのかな。

 

 

初めての宿泊行事① 3年生 御岳林間学校前半

出発の前日、3年生の教室から、たからかな歌声がひびいていきました。

御岳林間学校でうたう歌を練習していたのです。

御岳林間学校を楽しみにしている気持ちが、うんと伝わってきました。

 

1日目

みんなそろって、さあ出発です。

バスは西へ。しばらくすると車窓から見える風景は、見慣れた街の様子から、里山、そして山へと変わっていきます。

バスからケーブルカーに乗り換えます。

急な坂をぐんぐん上って、ケーブルカーを降りると、そこは山の中でした。

 

お宿でお昼ご飯を食べたら、ロックガーデンに向かいます。

山の上流から流れてくる清流と岩がなんともすずしい、ここまで来たから見られる景色を楽しみました。

 

初めてみんなで入るお風呂にわくわくし、食事当番の子が準備してくれた夕ご飯をみんなで食べることも初めての経験。

もぐもぐ にこにこ もぐもぐ にこにこ

 

夜は日本に昔から伝わる雅楽の音色に耳をすませます。

ここ御岳山は神様のいる山。

お宿の方やここに住む方々は神主さんでもあり、雅楽をかなでてくださるのです。

初めて聞く音色。これも御岳林間学校ならではのこと。

 

気づくと窓の外には夜のとばりが下りていました。

みんなで過ごす初めての夜でした。

そして就寝。

みんなで寝ることのわくわくか、それともおうちを離れるどきどきか、その両方か。

みんなはどんな夜を迎えたのでしょうか。

(後半は明日、更新します。)

 

ぼくを見ていてね 1・2年生 ラジオ体操伝授

「ぼくを見ていてね」2年生が言いました。

前で座る1年生がうなずきます。

今日は2年生が1年生にラジオ体操を教える日。

張り切る2年生のほっぺたが少し桃色に色づいて見えます。

「次はいっしょにやろう」

「うん!」

 

「うまいうまい!もうできるようになっちゃった」

うまいのは、あなたの教え方だよ。心のなかでつぶやきました。

気が付くとがんばった1年生のほっぺも桃色に。

みんなの心もきっと色づいていたことでしょう。

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