
良く晴れた先週の木曜日、6年生は上野の国立科学博物館・国立西洋美術館に見学にでかけました。
西洋美術館では、モネの「睡蓮」、ロダンの「考える人」など、有名な作品ともじっくり向き合うことができました。
グループごとにスクールガイドの方がついてくださり、作品の説明や鑑賞の味わいについてお話しをうかがいました。
ポール・シニャックの「サン=トロぺの港」、その点描という表現に込められた作者の想いには、思わずため息がもれました。
ただひとりで絵を眺めているだけでは気づくことができない視点へ、ガイドの方にいざなわれることで、よりいっそう深い鑑賞ができたように思います。
子どもたちが自分自身の表現を模索していくきっかけになりますように。
図書室の使用が始まる2年生に、6年生が使い方を教えました。
2年生と6年生のペアは、ちょうど一年前に1年生送りを行ったペアと同じです。(1年前の光景)
まずは2年生の教室に6年生が迎えに行きます。
待っている2年生のうれしそうなこと、うれしそうなこと。
「この本読んで。」
「いいよ。じゃあ、ここに座って。」
図書室はあたたかな表情であふれました。
これからたくさんの本に親しんでいってほしいと思います。
(1年生は、図書室には行きませんが、教室に隣接したワークルームにたくさんの本があります。)
2年生から6年生までの子どもたちが、そして私たちが、待ちに待った入学式が行われました。
朝、本館玄関で1年生を待っていたのは5年生。
玄関で保護者に挨拶をしたら、1年生の手を取り、北館にある教室まで案内をします。
1年生と同じくらい(ひょっとしたらそれ以上に)5年生も緊張していました。
入学式では、担任の先生が新入生ひとりずつの名前を呼びます。
「今 名前を呼ばれた72名は 今日から桐朋学園小学校の1年生です。」
最後に校長先生が、講堂にいるみんなに、そう伝えました。
1年生の教室は、5年生が心をこめてかざりつけました。
5年生はもちろん、学校のみんなで1年生を助けていこうと思います。
ようこそ、よろしくね、1年生。
「みや林では木々の枝先からみずみずしい若葉がいっせいに芽吹き、ハナミズキは華やかに街を彩っています。歩きながら気をつけて見れば、もう藤の花も咲き始めていますね。11日の入学式まで桜が咲いてくれたら良かったのにと思う一方で、あらゆる色彩が花籠からあふれ出すような春の風景も、何だか新学期にとてもふさわしく思えます。」(始業式 校長の話より)
喜び、興奮、緊張、安心と不安…あらゆる感情が表情からあふれ出すような、そんな1年のはじまりの校舎の風景です。
ひとつひとつの感情を包み込むよう、子どもたちと接していきたいと思います。
今年度もよろしくお願いします。
「新学期 さっそく朝から うふふふふ」(片岡 哲郎)