
前日の雨に実施が危ぶまれましたが、打って変わって晴天の空の下、今年も5年生の野焼きが行われました。
夏の林間学校で訪れた尖石縄文考古館での縄文土器のスケッチを参考に、自分で砂と配合した粘土を使い、土器を形づくりました。
この日はそれを火にかけて焼き上げる野焼きを行います。
火起こしも縄文人と同じやり方。
何とこの日は2組とも火を起こすことに成功し、子どもたちから大きな歓声があがりました。
30分以上かけて作った火種は、小さな小さなものでしたが、それが木にうつされると一気に大きな炎へ姿を変えました。
熱さに耐えながら、少しずつ少しずつ炎に土器を近づけていきます。
顔が熱くなります。炎のにおいが強く香ります。軍手越しの手のひらから、土器の温度が伝わってきます。
最後の火入れ、苦労して作った土器を炎が囲んでいきます。息をのんでその様子を見つめます。
土器は焼きあがったでしょうか。
五感をめいっぱい使った1日でした。
修学旅行3日目は、安曇野ちひろ美術館見学から始まりました。
いわさきちひろさんの描く淡く優しい色合いの絵の世界に入りこむことができました。
ちひろさんの生きた道のりをじっくりと読んでいた子もいました。
お昼からはアルプスあずみの公園に移動です。
秋らしく色づいた広い公園で、学年全員でたっぷりと遊びに没頭しました。
楽しい時間は夜まで続きます。
夜はお楽しみ会。係の子が考えた出し物に、みんなの笑顔があふれました。
最終日は国宝である松本城の見学とスケッチから始まり、隣の開智学校も見学しました。
青空に、黒い松本城・白い開智学校がそれぞれ映えていました。
思い出深い最後の宿泊行事になったことでしょう。
先週の木曜日、4年生は近くにある立川消防署国立出張所に見学に行きました。
事前にまとめていた質問に丁寧に答えていただき、人と街を守る消防の仕事についての理解が深まりました。
また、働く大人の思いに触れることもできました。
「火事が起きて出場するときの気持ちはどういうものですか?」
「一刻も早く助けたい。そう思っているよ。
…でも、作業が終わって、署に帰って消防服を脱ぐときくらいに、「ああ、怖かったな」って思うことはあるかな。」
「どうしてそこまでして人を助けようとするのですか?」
「えっ?みんなは近くに困った人がいたら助けないの?それと同じだよ。困った人がいたら助けたいと思うから、助けるんだよ。」
とても貴重な言葉を聴くことができました。消防署の方々、どうもありがとうございました。