桐朋学園小学校

桐朋だより

澤田さん、ラウラちゃん、スポーツセンター 4年生

1月のある日、学校に盲導犬のラウラちゃんを連れた澤田さんが来てくださいました。

澤田さんは、盲導犬との暮らしのことを、たくさん教えてくれました。

ラウラちゃんの賢さに驚き、パートナーシップに心が惹かれました。

澤田さんはテニスが好きで、今もブラインドテニスを楽しんでいるそうです。

はつらつと明るい澤田さんの姿とそのお話に、子どもたちがぼんやりと抱いていた障がいのある方へのイメージが変わっていくことを感じました。

その後、学校のすぐ近くにある多摩障害者スポーツセンターに出かけました。

障がいのある方がスポーツに打ち込めるように考えられた特別な工夫に驚きました。

また、体験したパラスポーツに競技としての魅力を感じた子どもも大勢いました。

私たちひとりひとりはみな違う存在で、等しく大切な存在です。

子どもたちに教室・学校でそのことを感じてほしいと思います。

そして、学校の外に出たときに出会う様々な人たちもまた、ひとりひとりが違い、等しく大切な存在であることを学んでほしいと思います。

あたたかな日差しがつくるしかめつら

1月の終わりの日は、真冬とは思えないくらい日差しがあたたかで気持ちの良い日になりました。

お昼休みのグラウンドや中庭には、たくさんの子どもたちの笑顔がありました。

笑顔につられて外に出てみると、やわらかな陽の光に、心まであたためられるような、そんな気持ちになりました。

でも、中庭にはしかめつらの1年生が…

何かあったのでしょうか。

心配して声をかけてみました。

「氷ができていないの。」

1年生は今、生活科の学習で氷づくりをしていたのです。

小さな器に入れた水を、それが凍る場所を自分で考えて、校内のところどころに置いています。

「日陰に置いたつもりだったのに、お日様がこんなところにまで届いているんだもん。」

そうか、そういうことだったのですね。

あたたかな日差しがつくるしかめつら。

ようやくわけが分かりました。(1月31日)

おめでとう! お誕生会 2年生

1学期から続いている2年生のお誕生会もいよいよ残すところ、あと少しとなりました。

教室の飾りつけ、お誕生会の運営は子どもたち自身が行います。

はじめはうまく進められなかったお誕生会も、回を重ねるごとに上手に進められるようになりました。

「おめでとう!」の気持ちを伝えるお誕生会だから、自分たちでやりたいのです。

「おめでとう!」

今回もしっかりと伝えることができました。

伝えられた友だちは、うれしそうだったり、照れくさそうだったり。

主役の子どもたちのうしろの保護者の方が、何よりうれしそうに見えました。

自分の誕生日より、誰かの誕生日がうれしくなる気持ち、大人になったら分かるのかな。

雨の朝の学びの光景

昨日の朝、起きてすぐに外を見た人も多かったのではないでしょうか。

雪の予報がありましたから。

学校のある国立市は、夜遅くに降り始めた雪が、朝早くには雨に変わっていました。

中庭やグランドの木陰など、土の上にはうっすらと雪が残っていましたが、雪遊びができるほどではありませんでした。

朝から冷たい雨が降り続いていた昨日の1時間目の様子です。

1年生は、どちらのクラスも元気に劇の練習をしていました。

2月に発表会があります。みんながんばってね。

6年生の教室では、どちらのクラスでも算数の難しい問題に挑戦する子どもたちの姿がありました。

元気な1年生の教室とは対照的に、静謐さで満ちていました。

窓の向こうの雨の音が聞こえてくるほど、みんなが静かに集中している姿に、思わず背筋が伸びました。

子どもたちの成長について思いを馳せたくなる、そんな火曜日の1時間目でした。(1月28日)

時代を越える笑い 狂言教室 4・5・6年生

先週水曜日は、3年に1度の狂言教室でした。

室町時代から600年以上続く伝統芸能である狂言、なんて聞くと、背筋が伸びてしまう気がします。

高尚すぎて子どもが楽しめないもの、そんな思いを抱いていた人もいるかもしれません。

始まってからも、聞きなれない古語の言い回しなどに戸惑う姿が見られました。

でも、話がすすんでいくと…

気が付くと前のめりになっている子どもたちの姿がありました。

「梟山伏(ふくろうやまぶし)」と「魚説法(うおぜっぽう」の2つの演目を楽しむことができました。

狂言は喜劇。

おもしろみは時代を越えて共有できるものなのでしょう。

ブラインドウォーク 4年生

「もう少しで階段があります。あっ、くだりの階段です。」

今日は4年生の生活科の授業、ブラインドウォークです。

2人一組になり、ひとりは目隠しをつけて目が見えない世界を体験し、もうひとりはその道案内をするガイドを体験します。

歩く場所は普段から慣れ親しんでいる場所。

そのはずが、目隠しをすると、一気に不安が増します。

急に知らない世界におとずれた気持ちになります。

少しの段差が気になり、それから物音にとても敏感になります。

何気なく置かれた自転車が、目の見えない世界では、得体のしれない障害物へと姿を変えます。

「階段は残り3段です。」

ガイド役のかける言葉がどれだけ頼りになることか。

相手の肘をつかむことも、心強さを感じます。

誰にとっても暮らしやすい社会は、ひょっとしたら誰もが誰かと少しずつ支え合う社会なのかもしれません。

困っている人を助けることは、ときに勇気を必要としますが、今日のこの授業が、その勇気を出すための一歩になればいいと思います。(1/21)

いざという日に備えて 防災訓練

休み時間に全校に放送が入りました。

「これから防災訓練を始めます。

地震です。地震です。」

予告なしの避難訓練の始まりです。

授業中と違い、休み時間は、みんなが学校のあらゆる場所に散らばっています。

それは屋内に限りません。

外で遊んでいる人も多くいました。

揺れが収まったという放送を合図に、私も急いで担当箇所のグラウンドに飛び出しました。

すると、外で遊んでいたみんなはしっかりとグラウンドの中央に集まって座っていました。

予告なし避難訓練週間の初めに、教室で避難行動についての確認があったのでしょう。

突然の放送でしたが、きちんとふさわしい行動がとれていました。

この日はくしくも阪神淡路大震災という大きな大きな地震から25年目の日でした。

残念ですが、地震はいつどこで起こるかわかりません。

私たちにできる備えをしていきましょう。(1/17)

国際理解教室 4・5・6年生

毎年、様々な国や地域の方を招いて、文化や地理について話をうかがう国際理解教室が今年も開かれました。

今年は香港出身のマルコムさんが来校くださいました。

それぞれのクラスで事前の学習を行いましたが、高学年のクラスのなかには、現在の香港が抱える状況について質問が飛び交い、教員の話に耳を傾ける姿がありました。

マルコムさんは、香港の食文化を中心に、香港の魅力を紹介してくださいました。

おいしそうな食事がスクリーンに映し出されたときには歓声があがりました。

ひとつの国、地域でも、どのような視点で見るかによって、浮かび上がってくるものは変わります。

それが伝わる国際理解教室になりました。(1/15)

響き渡る音色 中学年音楽鑑賞教室

講堂に金管楽器の音色が響きました。

今日は3・4年生の中学年音楽鑑賞教室。

金管五重奏と打楽器によるアンサンブルです。

ファーストとセカンドのトランペット、ホルン、トロンボーン、チューバの金管楽器に打楽器。

子どもたちの目の前で、それぞれの楽器が主役となる曲が次々と演奏されます。

曲の間には、楽器の説明が挟まれます。

会の中盤にはなんと指揮者体験もありました。

子どもの指揮に合わせて楽器から出る音色が変化していきます。

それはまるで生き物のよう。

私もやってみたかった。

後半は子どもたちにとってもなじみのある曲が演奏されました。

どこかで聞いたことがある曲も、それぞれの楽器の音色や説明を知ったあとだと、味わいがよりいっそう深まりました。

演奏者のみなさま、ありがとうございました。(1/10)

やさしい時間 1・5年生 読み聞かせ

教員室の引き戸から外に出てみると、上から5年生の声が降ってきました。

その声は、いつもより柔らかな声のように感じました。

階段をのぼってみると、ぽかぽかと陽のあたるテラスで、5年生が1年生に絵本を読み聞かせていました。

読み聞かせのペアは、4月に行われた1年生送りのパートナー。

久しぶりのペアの時間は、少し恥ずかしそうで、それからとてもうれしそうです。

1年生は、4月から2年生になると、図書室を使うことができるようになります。

その前に、本に親しむための、それはそれはやさしい時間でした。(1月9日)

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