桐朋学園小学校

桐朋だより

本と実体験 3年生 理科読

この日の3年生は「理科読」の授業です。

理科読とは読み聞かせと実験を融合させた授業です。

2人の先生が来てくれました。

今日は磁石の実験から。

配られたものの中から、磁石がくっつくものを探し出します。

予想とは違うものがくっついたときには驚きの声があがりました。

次は方位磁針づくり。

磁石の力をクリップにうつし、水に浮かべると、ばらばらのほうを向いていたクリップが…

 

実験ではたくさんの驚きがありました。

驚きでほぐれた頭に、今度は理科的な本の読み聞かせ。

いつも以上に一生懸命に耳を傾ける子どもたちの姿がありました。

 

本を読むこと、実際に体験すること、どちらかではなく、そのどちらにもたっぷり浸ってほしいと思います。(11月19日)

身体・感覚を使い作り上げる 5年生 野焼き

この日は5年生の生活科の大きな学習である野焼きが行われました。

1万年以上の時を越え、縄文人と同じ方法で土器を焼き上げます。

 

火をつけることも、自らの手で行います。

紐をうまく使い、木の棒と板を摩擦し、火種を生み出します。

これが現代の私たちにはとても難しい。

煙が出てくるところまではいくものの、火が起きません。

焦げ臭いにおいに「あと少し、あと少し」と何度も挑戦しました。

最後は火打石も使い、自分たちで火を起こしました。

 

身体で起こした小さな火を木に移し、大きな焚火を起こします。

そこに少しずつ土器を近づけていきます。

土器をじっくり温め、土を乾燥させ堅くしていきます。

土器を近づけるために焚火に寄ると、燃える火の熱さを頬やひたいに感じます。

炎のにおいが鼻を通ります。

常に形を変え続ける炎の姿、まぶしさは何に形容できるでしょうか。

軍手越しにも土器が熱くなっていることが伝わってきます。

この土器を焼き上げる野焼きを通じ、私たち人間にもともと備わっている感覚が、刺激され、磨かれていきます。

 

1日をかけ、土器を焼き上げることができました。

見事に焼きあがった土器も、思うように焼きあがらなかった土器もあります。

土器の数だけ、子どもたちの感情もあったことでしょう。

この気持ち、感情もまた、縄文人のころから私たちに備わっていたものです。

原始的な体験を通じ、私たちが持つ身体・感覚が刺激され、豊かな感情が生まれた時間でした。(11月19日)

秋を描く 4年生 谷保天満宮スケッチ

この日は4年生の谷保天満宮スケッチの日でした。

朝早くの冷たい雨に、一度は延期を考えたものの、朝礼が終わるころにはやわらかであたたかな陽の光が空からさしこんできました。

急いで出発の準備を整えて、谷保天満宮に出かけました。

 

関東三大天神にも数えられる谷保天満宮の歴史は古く、1000年以上前から谷保の地にあったといわれています。

今日は、その谷保天満宮の秋の風景を心に映るまま描く日です。

境内や梅園の色づき始めた木々、歴史を感じさせる社殿、そして谷保天満宮といえばチャボ。

思い思いの風景を描こうと、どの子も一生懸命に画用紙に向かい合いました。

 

みんなの作品を見ることを楽しみにしています。(11月18日)

「お願いします!」 1年生 将棋の授業

今年もどうぶつしょうぎの生みの親の北尾まどか女流棋士が学校に来てくれました。

まずは将棋の歴史や特徴についての話。

そして、北尾女流棋士が力を入れている世界への普及についての話がありました。

中国説明のスライドには、中国の小学生と将棋を指すみんなが知っている先生の姿が。

将棋は、国を越え、年齢を越えて、お互いが真剣になれるものなのです。

そして後半はいよいよどうぶつしょうぎ大会。

休み時間が終わったら大会の始まり…のはずが、休み時間から全員がどうぶつしょうぎに夢中になっていました。

「お願いします」「まけました」「ありがとうございました」

習った3つのあいさつをしながら、対局を続けます。

負けを認めることも、大切なことです。

「楽しかったー!」

そんな声があちらこちらから聞こえてきました。

頭をうんと使って考えることって、すごく楽しいのです。

今度は私ともやりましょう。

金曜日の朝

金曜日の朝は全校の子どもたちが集まって、児童会朝礼が行われます。

まずは桐朋体操。

音楽に合わせ、様々なスポーツの動きをとりいれて全身を動かす、伝統の体操です。

体育委員が前で見せる模範に合わせ、子どもたち全員で体操をします。

 

400人をこす子どもたち、それから教員が秋晴れの気持ちのよい空の下、いっしょに体を動かし、金曜日が始まります。

 

清々しい朝の陽に、校内の緑も照らされていました。

色づき始めたイチョウの木。

そのイチョウの木が見守る桐の庭には、稲が刈り取られたあとの水田があり、水面が輝いています。

その奥に、この数日でなぞの穴が現れました。

さて、何のための穴なのでしょうか。

来週、きっとわかりますよ。

 

学んだことを表現する 4年生 社会

今日の社会科の授業は、2学期前半をかけて学んできた「消防と警察」についてのまとめです。

今回の学習では、まとめ方が子どもたちに任されました。

目標は「学んだことが人に伝わるようにまとめる」こと。

これまでのまとめと同様に新聞の形でまとめる子ども、見せ方にこだわってポスターにしてまとめる子ども、そして紙芝居や劇。

まとめ方は様々です。

それぞれが工夫してまとめました。

劇では、てんぷら油が引火し、火事になる様子が初めに演じられました。

急いで119にかけると、かかるのは、消防署ではなく…

紙芝居では、消防士たちの装備が細かく解説されました。

絵と語りでより伝わりやすくなります。

ユーモアの混じった発表では笑い声があがり、よくまとめられた発表には感嘆のため息をつく音が聞こえました。

どのグループもそれぞれの工夫がありました。

自分が学んだことを、どのような形で伝えるか。

それを考えることも、大切な学びです。

学びの風景

入試期間も今日で終わりになります。

また明日から子どもたちの学ぶ姿が見られると思うと楽しみです。

どんな1週間を過ごしましたか。

それをみんなに聞くところから授業を始めようと思います。

秋の陽 遊ぶ子どもたち

入試期間に入る前日は、よく晴れた気持ちのいい秋の日でした。

休み時間に外に出てみると、いくつもの笑顔に出会うことができました。

子どもたちの遊びの輪の中に入ってみました。

そこには、様々な工夫、主張と折り合い、それから喜怒哀楽が混ざり合ったたくさんの感情がありました。

遊びの中で身についていくものを、これからも大切にしていきたいと思います。

2つの劇 劇部発表会

子どもたちが4月の初めに立ち上げたクラブの前期の活動が終わりました。

劇部は前期の活動の集大成として、講堂で劇の発表を行います。

今回はなんと、2日にわたって、2つの劇を発表しました。

1つ目は「ゲゲゲの鬼太郎」。

2つ目は「赤毛のアン」。

題材選びから始まり、舞台照明、音響まで、もちろん演技も子どもたちの試行錯誤の手作りです。

色合いの違う2つの劇を、見事に演じました。

いつもよりちょっとお昼を早く食べた子どもたちで満員となった講堂に、大きな拍手が起こりました。

たちこめるにおい 染まる色 4年生 草木染め

「なんなの?このにおいは?」

北館から本館に来た低学年の子どもたちが口々に言います。

「ああ、今日は4年生があの日だな。」

高学年階段から降りてきた5・6年生は、何かを思い出したふう。

本館いっぱいに、独特のにおいが立ち込めています。

今日は4年生の生活科、羊の毛の草木染めの日なのです。

春の西湖湖畔学校の際に刈ってきた羊の毛を、糸につむぎ、今日は学校の草木を使って色をつけていきます。

今回はびわや梅、すももにアカマツ、かきにやまもも、ざくろにつばきにあじさいにびわ、ねむの木、青桐。

集めてきた草木をちぎり、ホウロウなべにはった湯で煮詰めていきます。

すると、なべからけむりとともに苦みのあるにおいが立ち上がっていきます。

すぐに部屋いっぱいになったにおいは、学校中に広がっていきます。

草木を煎じてできた色の着いたお湯に羊の毛をしずめて、さらに煮立たせていきます。

さあ、できあがり。

事前に羊の毛に染み込ませていた色の接着剤である媒染剤と草木との組み合わせで、緑だけではなく、想像のつかない色にも羊の毛は染まっていました。

でも、どの色もどこか優しい色合いです。自然の持つ優しさかもしれません。

羊の毛の学習はまだまだ続きます。

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