
2日目
朝が来ました。
目が覚めて、隣に友だちがいるこの気持ち、なんだか特別です。
御岳の朝は学校よりさらに鳥の声がたくさん聞こえます。
みんなでおいしい朝ごはんを食べたら、今日は日の出山に出かけます。
お宿の人が作ってくれたお弁当をリュックにつめて、さあ、出発。
木々がうっそうとしげる山道は少しひんやりしていましたが、次第に体がぽかぽかしてきて、汗が流れてきます。
そして頂上。なんと眺めのいいことか。
みんなで登る初めての頂上です。やったね。
山から下りると、楽しみな時間。そうです。おみやげを買って、そして工作です。
二手に分かれて、1組は御岳神社におまいりしたあと、参道でおみやげ選び。
おこづかいを手に、頭をフル回転して、お目当てのものがたくさん買えるよう3けたの足し算と引き算を一生懸命に暗算です。
2組はビジターセンターで木の実のブローチづくり。
世界でひとつだけのおみやげができあがりました。
夜はお楽しみ会。
御岳山荘の大広間でみんなで一緒に笑い声をあげたあとは、先生たちがお話を読んでくれました。
今日も御岳の夜のとばりが下りていきました。
3日目
あっという間に帰る日になりました。
散らかっちゃったものを大騒ぎで荷物につめて、それから来たときよりも部屋をきれいにするぞと意気込んで…
宿の方にご挨拶をしたら御岳山荘とはお別れです。
下りのケーブルカーはちょっとこわかったかな。
多摩川が大きく蛇行するそのなかにある釜の淵公園でお弁当を食べたら、バスは国立に帰ります。
初めての宿泊行事が終わりました。おうちでどんな話をしたのかな。
出発の前日、3年生の教室から、たからかな歌声がひびいていきました。
御岳林間学校でうたう歌を練習していたのです。
御岳林間学校を楽しみにしている気持ちが、うんと伝わってきました。
1日目
みんなそろって、さあ出発です。
バスは西へ。しばらくすると車窓から見える風景は、見慣れた街の様子から、里山、そして山へと変わっていきます。
バスからケーブルカーに乗り換えます。
急な坂をぐんぐん上って、ケーブルカーを降りると、そこは山の中でした。
お宿でお昼ご飯を食べたら、ロックガーデンに向かいます。
山の上流から流れてくる清流と岩がなんともすずしい、ここまで来たから見られる景色を楽しみました。
初めてみんなで入るお風呂にわくわくし、食事当番の子が準備してくれた夕ご飯をみんなで食べることも初めての経験。
もぐもぐ にこにこ もぐもぐ にこにこ
夜は日本に昔から伝わる雅楽の音色に耳をすませます。
ここ御岳山は神様のいる山。
お宿の方やここに住む方々は神主さんでもあり、雅楽をかなでてくださるのです。
初めて聞く音色。これも御岳林間学校ならではのこと。
気づくと窓の外には夜のとばりが下りていました。
みんなで過ごす初めての夜でした。
そして就寝。
みんなで寝ることのわくわくか、それともおうちを離れるどきどきか、その両方か。
みんなはどんな夜を迎えたのでしょうか。
(後半は明日、更新します。)
本校では子どもたちをそれぞれが住む地域や利用する駅やに合わせ、17のグループに分けています。
登下校中に何かがあったときにはこのグループで集まってどうすればいいかを考えます。
たとえば電車が遅れてしまっているときなどは、上級生がグループの子どもたちを集め、いっしょに電車の再開を待つようなことがあります。
グループの子どもたち同士がお互いに知り合っていくため、学期ごとに集まる機会を設けていますす。
この日は今年度の1回目。
どのグループでも新しく加わった1年生の紹介が行われていました。
1回目の集まりの後はみんなでいっしょに帰ります。
1年生から6年生まで、みんなでいっしょに帰る姿を見せたかったのですが、写真を撮れませんでした。
かわりに真面目に学ぶ子どもたちの姿を載せたいと思います。
4月のはじめに1年生送りを行った1・5年生のパートナーで遠足に出かけました。
行先は昭和記念公園。
青いネモフィラの花が「ようこそ」と語りかけてくるように風にゆれていました。
たっぷりの自由時間、ふわふわドームにアスレチック、1年生は歓声をあげて遊びます。
5年生は自分の遊びは後回しで、1年生の遊ぶ姿をあたたかく見守っていました。
1年生を見守るまなざしは、1カ月前の彼らには見られなかったまなざしでした。
大切な人を守ろうとすることが5年生をぐっと大人にしたようです。
5年生のみんな、これからも1年生を見守ってください。
「パートナーの子は、私を「かりなさん」と最初は呼んでけれど、いつの間にか「かりなちゃん」にかわっていました。うれしかったです。
(5年生の日記より)