子どもたちが4月の初めに立ち上げたクラブの前期の活動が終わりました。
劇部は前期の活動の集大成として、講堂で劇の発表を行います。
今回はなんと、2日にわたって、2つの劇を発表しました。
1つ目は「ゲゲゲの鬼太郎」。
2つ目は「赤毛のアン」。
題材選びから始まり、舞台照明、音響まで、もちろん演技も子どもたちの試行錯誤の手作りです。
色合いの違う2つの劇を、見事に演じました。
いつもよりちょっとお昼を早く食べた子どもたちで満員となった講堂に、大きな拍手が起こりました。
「なんなの?このにおいは?」
北館から本館に来た低学年の子どもたちが口々に言います。
「ああ、今日は4年生があの日だな。」
高学年階段から降りてきた5・6年生は、何かを思い出したふう。
本館いっぱいに、独特のにおいが立ち込めています。
今日は4年生の生活科、羊の毛の草木染めの日なのです。
春の西湖湖畔学校の際に刈ってきた羊の毛を、糸につむぎ、今日は学校の草木を使って色をつけていきます。
今回はびわや梅、すももにアカマツ、かきにやまもも、ざくろにつばきにあじさいにびわ、ねむの木、青桐。
集めてきた草木をちぎり、ホウロウなべにはった湯で煮詰めていきます。
すると、なべからけむりとともに苦みのあるにおいが立ち上がっていきます。
すぐに部屋いっぱいになったにおいは、学校中に広がっていきます。
草木を煎じてできた色の着いたお湯に羊の毛をしずめて、さらに煮立たせていきます。
さあ、できあがり。
事前に羊の毛に染み込ませていた色の接着剤である媒染剤と草木との組み合わせで、緑だけではなく、想像のつかない色にも羊の毛は染まっていました。
でも、どの色もどこか優しい色合いです。自然の持つ優しさかもしれません。
羊の毛の学習はまだまだ続きます。
普段は思いきり駆け回るみやばやしやグラウンドで、1・2年生の子どもたちがしゃがんでいます。
のぞきこんでみると、どんぐりを拾っているところでした。
片手には、どんぐり図鑑。
ひとくちにどんぐりといっても、スマートなどんぐり、まるまると太ったどんぐり、ころころとしたどんぐり、様々などんぐりと出会うことができました。
あらためて探してみると、どんぐりもひとつずつ違いがあることに気が付きます。
どんぐりの背比べなんて失礼な言い方かもしれません。
違いをたしかめながら、お気に入りのどんぐりを集めていきます。
集めてながめて、それも楽しいですが、それだけでは終わりません。
次は、どんぐりを使ったおもちゃづくり。
色をつけてブローチに。
きりで穴を開けて竹串を通せば、やじろべえ。
秋のとっておきの時間となりました。
3年生は生活科の授業で、桜守の活動をしました。
教えてくださるのは大谷さん。
大谷さんは、大学通りの桜並木を守り続けてきた人です。
春の大学通りの美しさを支えている人と言えるでしょう。
今日の活動はムラサキハナナの種まき。
夏のはじめにとっておいた種を、桜の木の根本にまきます。
芽を出したムラサキハナナは、子どもたちの腰の高さまで伸び、桜が咲くころに花をつけます。
桜の美しさに誘われた人が、木の根本に立ち入らないよう、そこにムラサキハナナの花畑を作るのです。
花畑があることで、根本が守られ、根がしっかりと伸び、桜が美しい花を咲かせられるようになります。
来年の春、大学通りは桜の花でいっぱいになることでしょう。
桜守の活動を経たことで、その美しさをより感じることができるかもしれませんね。
(10月24日)
修学旅行3日目は、安房峠を越え、信州に向かいます。
午前中は塩尻でのりんご狩り。
「どれが甘いかなあ。」
木になったたくさんのりんごをひとつひとつ見て回り、これぞというりんごをもぎます。
この日のりんごは秋映という品種。
秋映はその名の通り、秋の紅葉をその身にまとったような深紅のりんごです。
「いただきまーす!」
思いっきりかじると、甘酸っぱさが口いっぱいに広がります。
みんなで秋を大きな口を開けて味わいました。
午後はアルプスあづみの公園でめいっぱい遊ぶ時間です。
「だるまさんがころんだ!」
70人以上で遊ぶ「だるまさんがころんだ」に笑いころげました。
遊ぶ時間はこれで終わりではありません。
夕食後はお楽しみ会。
借り人競走では思いもよらぬ展開に。
みんなでいっしょに遊び、笑った3日目でした。
直前の台風の影響で、多くの予定変更のあった修学旅行でしたが、このメンバーでの最後の宿泊行事でした。
特別な時間をともに過ごすことはできたでしょうか。
6年生の修学旅行で、子どもたちは奥飛騨と信州の秋の美しさに浸ります。
直前の台風の影響で、大きく迂回して初日の目的地、奥飛騨平湯温泉に向かうことになりました。
長いバスの旅、最後のトンネルを抜けると、そこは奥飛騨の秋でした。
宿舎の穂高荘さんがの湯の温泉は、とっておき。
なんと、学年全員でいっしょに入ることができる大きな露天風呂があるのです。
長い道中の疲れを、温かくやわらかなお湯と、夕日に照らされた色づく山々の美しい秋がいやしてくれたことでしょう。
2日目は朝の体操から始まります。
外へ出ると、ひんやりとした清廉な空気に、思わず身をすくめます。
まだ目が覚めていない静かなまちのあちらこちらから、温泉の湯気が立ち上っています。
山間の温泉地の朝です。
この日は上高地に散策に出かけました。
空、山、木々、川、池、それらを輝かせる陽の光。
雄大な美しさ、そのなかに居ることのできる喜び。
秋に浸ることはできたでしょうか。
先週、今週の3・4年生の社会科の授業では、それぞれ専門家から学びました。
3年生の授業には、東京農業活性化ベンチャー 株式会社エマリコくにたちの菱沼さんが来てくださいました。
国立とその周りで、野菜の直売所やその野菜を使ったレストランを経営する菱沼さんから、国立市の農業のこと、そして農業に関わる仕事を始めた思いなどを伺うことができました。
「買う人も農家の方も笑顔になるようにしたい。」
若い社長がいきいきと話す姿は、子どもたちも強い印象を受けたことでしょう。
4年生は学校に近い立川消防署国立出張所に見学に出かけました。
災害や病気・けがから人の命を守る消防・救急の仕事について、消防士の方から学びました。
消防車やたくさんの道具や、施設を実際に見て、説明を聞きました。
「火のなかに飛び込むことはこわいです。それでも、人を助けるために日々しっかりと訓練をし、準備をしています。」
私たちの日々の安全を守る人たちの誇りが垣間見えた気がしました。
実際に働く人たちから聞く言葉は、その人の思いが表れるようで、言葉以上に強く伝わってきました。