4年生の社会科では、江戸時代に玉川上水をひき、江戸の水不足を解決した玉川兄弟について学びました。
その後、現代の玉川兄弟として、今まさに社会を良くしていくことに挑む3人の起業家の方の話を伺いました。
1人目は、おてつたびというサービスで地域の活性化を目指す永岡さん。
2人目は、将棋やJリーグ、ロボット事業を広めることを応援する西井さん。
3人目は、サンゴの飼育など、水槽に海を再現することで、海を守っていこうとしている高倉さん。
3人とも、事業の内容だけでなく、そこにいたるまでのご自身の思いについても語ってくれました。
ひとりひとりの情熱を帯びた話に、子どもたちがひきつけられていることを感じました。
社会を良くするのは、普通の人とは違う特別な人なのでしょうか。
私はそう考えません。
私たちと同じ普通の人の情熱によって、社会はより良くなっていくのだと思います。
子どもたちも私も社会をより良くするひとりになれるはずです。
3人の話を聞いて、そんなことを考えました。
今朝は今年一番の冷え込みでした。
登校してきた子どもたちは、肩をすくめて身を縮こませていました。
かくいう私も同じ姿勢に。寒さから必死で身を守りました。
「寒いよぅ。」
悲鳴にも聞こえる声があちこちから聞こえてきました。
でも、朝一番に、あるところから歓声が聞こえてきました。
「やったー!」
それは1年生。
氷づくりをしていたのです。
ようやく氷をつくることに成功しました。
「あれ、でも、同じ場所でも凍っているものとそうでないものがあるよ。」
たしかに。どうしてだろう。
氷に喜ぶ子どもたち。疑問が立ち上がる子どもたち。
生活のなかから理科が始まる場面を見ることができました。(2/7)
1月のある日、学校に盲導犬のラウラちゃんを連れた澤田さんが来てくださいました。
澤田さんは、盲導犬との暮らしのことを、たくさん教えてくれました。
ラウラちゃんの賢さに驚き、パートナーシップに心が惹かれました。
澤田さんはテニスが好きで、今もブラインドテニスを楽しんでいるそうです。
はつらつと明るい澤田さんの姿とそのお話に、子どもたちがぼんやりと抱いていた障がいのある方へのイメージが変わっていくことを感じました。
その後、学校のすぐ近くにある多摩障害者スポーツセンターに出かけました。
障がいのある方がスポーツに打ち込めるように考えられた特別な工夫に驚きました。
また、体験したパラスポーツに競技としての魅力を感じた子どもも大勢いました。
私たちひとりひとりはみな違う存在で、等しく大切な存在です。
子どもたちに教室・学校でそのことを感じてほしいと思います。
そして、学校の外に出たときに出会う様々な人たちもまた、ひとりひとりが違い、等しく大切な存在であることを学んでほしいと思います。
1月の終わりの日は、真冬とは思えないくらい日差しがあたたかで気持ちの良い日になりました。
お昼休みのグラウンドや中庭には、たくさんの子どもたちの笑顔がありました。
笑顔につられて外に出てみると、やわらかな陽の光に、心まであたためられるような、そんな気持ちになりました。
でも、中庭にはしかめつらの1年生が…
何かあったのでしょうか。
心配して声をかけてみました。
「氷ができていないの。」
1年生は今、生活科の学習で氷づくりをしていたのです。
小さな器に入れた水を、それが凍る場所を自分で考えて、校内のところどころに置いています。
「日陰に置いたつもりだったのに、お日様がこんなところにまで届いているんだもん。」
そうか、そういうことだったのですね。
あたたかな日差しがつくるしかめつら。
ようやくわけが分かりました。(1月31日)
昨日の朝、起きてすぐに外を見た人も多かったのではないでしょうか。
雪の予報がありましたから。
学校のある国立市は、夜遅くに降り始めた雪が、朝早くには雨に変わっていました。
中庭やグランドの木陰など、土の上にはうっすらと雪が残っていましたが、雪遊びができるほどではありませんでした。
朝から冷たい雨が降り続いていた昨日の1時間目の様子です。
1年生は、どちらのクラスも元気に劇の練習をしていました。
2月に発表会があります。みんながんばってね。
6年生の教室では、どちらのクラスでも算数の難しい問題に挑戦する子どもたちの姿がありました。
元気な1年生の教室とは対照的に、静謐さで満ちていました。
窓の向こうの雨の音が聞こえてくるほど、みんなが静かに集中している姿に、思わず背筋が伸びました。
子どもたちの成長について思いを馳せたくなる、そんな火曜日の1時間目でした。(1月28日)
「もう少しで階段があります。あっ、くだりの階段です。」
今日は4年生の生活科の授業、ブラインドウォークです。
2人一組になり、ひとりは目隠しをつけて目が見えない世界を体験し、もうひとりはその道案内をするガイドを体験します。
歩く場所は普段から慣れ親しんでいる場所。
そのはずが、目隠しをすると、一気に不安が増します。
急に知らない世界におとずれた気持ちになります。
少しの段差が気になり、それから物音にとても敏感になります。
何気なく置かれた自転車が、目の見えない世界では、得体のしれない障害物へと姿を変えます。
「階段は残り3段です。」
ガイド役のかける言葉がどれだけ頼りになることか。
相手の肘をつかむことも、心強さを感じます。
誰にとっても暮らしやすい社会は、ひょっとしたら誰もが誰かと少しずつ支え合う社会なのかもしれません。
困っている人を助けることは、ときに勇気を必要としますが、今日のこの授業が、その勇気を出すための一歩になればいいと思います。(1/21)
休み時間に全校に放送が入りました。
「これから防災訓練を始めます。
地震です。地震です。」
予告なしの避難訓練の始まりです。
授業中と違い、休み時間は、みんなが学校のあらゆる場所に散らばっています。
それは屋内に限りません。
外で遊んでいる人も多くいました。
揺れが収まったという放送を合図に、私も急いで担当箇所のグラウンドに飛び出しました。
すると、外で遊んでいたみんなはしっかりとグラウンドの中央に集まって座っていました。
予告なし避難訓練週間の初めに、教室で避難行動についての確認があったのでしょう。
突然の放送でしたが、きちんとふさわしい行動がとれていました。
この日はくしくも阪神淡路大震災という大きな大きな地震から25年目の日でした。
残念ですが、地震はいつどこで起こるかわかりません。
私たちにできる備えをしていきましょう。(1/17)