桐朋中高の卒業生で、シジュウカラ語の研究をしている鈴木俊貴さんが、お話に来て
くださいました。今回は4、5、6年生がお話を聞きましたが、シジュウカラがどの
ようにして会話をしているのか、映像も交えながら教えてくださいました。みや林で
も街中でもよく見かける鳥ではありますが、シジュウカラの見方がこれまでと大きく
変わった人もいるかもしれません。
お話の中では、鈴木さんが子どもたちとも直接やりとりをしながら進めていただき、
あっという間の2時間に感じたのではないでしょうか。
「自分の体験ではないことは、本当に分かったことではありません。本物を見ること、
経験することを、小中高時代には大切にしてください。」
鈴木さんの言葉が、子どもたち一人ひとりにも残ったことと思います。
ごみ収集のお仕事をされていた押田さんのお話を聞いた3日後、今度は国立市環境センターの見学に
行ってきました。
私たちが資源物として出した缶やびん、ペットボトルがどのように回収され、リサイクルされている
のか。その様子を直接見ることができました。
缶をアルミ缶とスチール缶に分ける磁選機、小さなかたまりにするプレス機、びんを種類ごとに分け
て細かくする作業など、自分の五感を十分に使って見学することができました。ごみの分別を正しく
することの大切さも実感することができました。
私たちが普段の生活で使っている物がその後どうなっているのか、一つ一つについてじっくり考える
ことで、物に対する見方も変わってくるのではないでしょうか。
私たちが生活していく上で必ず出るごみ。
そのごみについて、4年生は1学期後半学習をしてきました。
私たちの生活から出てくるごみが正しく処理されなかったら、どうなるでしょうか。
街はあっという間にごみで溢れてしまいます。
ごみを収集してくださる方、焼却場で働いている方、焼却灰のリサイクル施設で働いている方、
多くの方々が関わることで、ごみは適切に処理されています。
今回、40年以上都内でごみ収集の仕事を続けてこられた押田五郎さんから、お話を伺うこと
ができました。
1日に200か所ほどの集積所を回っていたこと、そのことで街の隅々の道まで知っていること、
「ごみは自分を映す鏡」であることなど、直接収集のお仕事をしていたからこそ分かったこと、感じた
ことを丁寧にお話してくださいました。
4年生もごみの出し方についてあらためて振り返るとともに、私たちが日々健康に生活できるように
お仕事をしてくださっている方々への感謝の気持ちをもつこともできました。
押田五郎さん、ありがとうございました。