7月の6年生の授業で、平和について考える時間を持ちました。
国立市に住む平田さんという方の広島での被爆体験を、それを聞き取った教員が語りました。
平田さんは原爆により、お母さんと妹の2人の家族を失っています。
家族を失うつらさや理不尽さへの怒りは、時代が変わっても感じられたことでしょう。
子どもたちの感想文には平和への強いメッセージがつづられました。
73回目の終戦の日をむかえました。
世界に住む人々が平和に暮らせるよう、子どもたちとこれからも考えていきたいと思います。
また、ひとりの大人として、子どもたちにどんな世界を見せていきたいか、そのために自分は何ができるのか、それを考え行動したいと思います。
登山の日の夜はキャンプファイアーです。
火の神が山からみんなのために降りてきて、聖なる炎を分けてくれました。
燃え上がる炎に誘われて、奥蓼科の妖精?や巨大なリスもやってきて、いっしょに盛り上がりましたね。
みんなの歌には、それぞれの伝えたいメッセージがこめられていたなと思います。
最後に炎を見つめました。
そのとき、話し声がすっと収まり、夜の山の静寂が私たちにおとずれました。
小さくなった炎を見つめながら、あなたは何を考えましたか。
もしかしたら言葉にはうまくできない思いかもしれません。
でも、そこにいたみんなが、似たような何かを感じていたように私は思います。
翌日は最終日。
国立に帰る前に、尖石縄文考古館に立ち寄りました。
この付近で見つかった多くの縄文土器や、国宝の土偶が展示してあります。
5年生の生活科の土器づくりに向けた土器のスケッチを真剣に行いました。
みんなで大きな目標を達成することができました。
ぜひ、しおりにのっている「山から降りて来た人」の詩を読んでみてください。
カーテンから洩れる朝日と、子どもたちより一足先に起きた鳥たちの声に目を覚ましました。
山の早朝です。
今日は登山の日。天気は晴れて、まさに登山日和。
5年生全員で標高2640mの東天狗岳登頂を目指します。
宿を出て、昨日のハイキングとは逆の方向へ。
すぐに登山口、山道に入ります。
背の高い木々に囲まれた山道に朝日が差し込んできます。
隊列を整えながら登っていきます。
途中から苔むした岩が転がる沢に差し掛かります。
連日の天気のおかげで、今年は岩がかわいていて、とても登りやすく、順調に登ることができました。
黒百合ヒュッテという山小屋を過ぎると、辺りの景色が変わっていきます。
森林限界に差し掛かったのです。
背の高い木々は無くなり、岩場からは周りの風景が一望できました。
高さに怖さを感じるものの、今まで見たことも無い景色が気持ちを奮い立たせます。
ここまで自分の2本の足で登ってきたのです。
さあ、頂上まではもう少し。
今年の天狗岳登山は、なんと全員で登頂を達成することができました。
頂上で空を見上げると、悠々とかかる白い雲のなかに、あざやかな虹の姿が。
「彩雲」と呼ばれる現象です。
ああ、このときの感動をどうあらわせばいいのでしょうか。
恒例のエーデルワイスの歌声が高らかに響きました。
無事に山を下ったみんなに、冷たいおいしいおやつが待っていました。
おやつのおいしさがみんなを笑顔にしたのでしょうか。
きっと笑顔の理由は別にもあったことでしょう。
「3泊4日、よろしくお願いします。」
係の子に続いて、5年生全員でお宿のご主人に挨拶をしました。
今年も5年生は7月24日から3泊4日、奥蓼科林間学校に出かけました。
八ヶ岳、天狗岳の中腹にある唐澤鉱泉に宿泊します。
お宿にはあちこちにきれいなスターチス、ベニバナなどのドライフラワーがかざられていました。
初日は山の気候に慣れるための日。
そのために、宿の前に流れる川でたっぷり遊びの時間をとりました。
国立より5度以上もすずしい山の中、流れる水は冷たく、暑さに疲れた体を癒すようです。
とんぼを捕まえた子もいました。校長の片岡先生は、早くも例のあれを見つけたみたいです。
遊んだ後は、唐澤鉱泉のとっておきのお風呂へ。鉱泉の成分が体をさらに癒します。
2日目は翌日の登山に備えた足慣らしのハイキングを行いました。
この日も天気に恵まれ、八方台からは山々の美しい緑の稜線が見えました。
明日はあの山々のさらに向こう側へと登っていきます。
夜は登山についてきてくださるガイドのおふたりから山の魅力をうかがいました。
さあ、標高2640mの東天狗岳にいどみます。
臨海学校の最大の目標は遠泳ですが、遠泳の練習の合間や、遠泳後には海を楽しむ時間もありました。
普段はできない遊びをたくさん経験できたことでしょう。
みんなと本気で砂浜を駆けたことは、この夏のとっておきの思い出になりそうです。
さて、この臨海学校では、様々な人にみんなの挑戦が支えられていたことを忘れないでください。
庄兵衛の食堂でカレーライスのおかわりを待つ行列。
みんなのためにおいしい食事やおやつをたくさん用意してくださいました。
海で一緒に泳いだ私たち教員も、それから家で待っている家族も、みんなを支えていました。
たくさんの人の支えのおかげで、みんなは目標を達成することができたのです。
そして、これも忘れないでください。
あなたの一所懸命な姿は、みんなを支えていた私たちに力をくれました。
もちろん、一緒に泳いだ友だちのことも力づけたことでしょう。
あなたのまっすぐな姿が、周りの人たちを力づけていくのです。
6年生は小学校最後の夏休みが始まりました。
良い夏を過ごしてください。
臨海学校3日目。いよいよ遠泳本番です。
6年生はこの遠泳にむけ、5月から練習を重ねてきました。
遠泳が始まりました。
おだやかに見えても、見た目では分からない潮の流れがあり、なかなか思うように進むことができません。
でも、それこそが自然に挑むということです。
大海原を、自分の身だけで泳ぐこと。それは簡単なことではありません。
でも、彼らはひとりではありません。
となりを見れば、これまでの練習を支え合ってきたバディと目が合います。
顔をあげれば、白い帽子がまっすぐの列になっています。
自分が隊列の一員として、みんなで泳いでいることが確認できます。
「エーンヤコーラ!」
浜から応援の声が届きます。
浜で待つ子どもたちが肩を組み、泳いでいるグループに声と気持ちを懸命に届けます。
初日。しょっぱさになかなか泳ぐことが出来なかった子もいました。
なんとか泳げても、周りとペースを合わせることが出来なかった子もいました。
口に出せない不安を抱えていた子は、きっとたくさんいたことでしょう。
でも、そのみんなが、まっすぐの隊列となり、青空と青い海の間で、顔を上下させ懸命に泳いでいます。
声をかけると、笑顔で応えてくれました。
水平線や、行先に見える山の稜線の景色を見る余裕のある子たちもいます。
海に挑むことで、海と周りの仲間が子どもたちを成長させました。
海に挑戦した子どもたち全員が、それを達成することができました。
よくがんばったね。
一所懸命な姿は、とてもほこらしかった。
6年生は7月15日から18日まで、千葉の岩井海岸で臨海学校を行いました。
初日は避難訓練です。
まずは宿から避難場所である体育館までの道のりを確認しました。
次は海での避難訓練。
笛の合図で、一斉に練習を止め浜にあがります。
練習にしっかり集中するための大切な準備です。
宿から海までは道幅の狭い路地を通っていきます。
緩やかな坂道を登っていくと、目の前に海があらわれます。
なだらかな水平線が青い海と青い空をまっすぐに分けます。
何度おとずれてみても、初日に見るこの景色は息をのみます。
それは子どもたちのやる気を喚起します。
と同時に、不安を抱く子どももいるでしょう。
すべての子どもたちの様々な気持ちを静かに受け止めるような、今年は波の少ないおだやかな海でした。
2日目は本格的な泳ぎの練習です。
8つのグループに分かれ、それぞれに2人ずつ教員がつき、海での泳ぎの練習をします。
ただ泳げばいいというものではありません。
ともに泳ぐバディと息を合わせ、隊列を意識して泳ぐのです。
初めは海のしょっぱさに苦戦していた子どもたちも、お互いに声をかけあい、海で泳ぐことに慣れていきました。
夜に子どもたちが中心となり、ミーティングを行いました。
さあ、明日はいよいよ、遠泳です。