羊の毛から
毎年1学期、実験実習室からはにぎやかな声が聞こえてきます。
5月中旬から、4年生の生活科で「羊の毛から」の授業が始まりました。
私たちが普段身につけている衣服でも使われている羊の毛。
その羊の毛がどのようにして生活に役立つものに変化していくのか、一つ一つの工程を体験しながら学んでいきます。
実際の作業は、刈り取られた羊の毛を洗うことからです。
お湯につけた羊の毛からは…。子どもたちのにぎやかな声がしたのはこのタイミングです。
どのような色であったかは、その反応のとおりです。
見事きれいになった羊の毛は、次に繊維をそろえる「カーディング」という作業に移ります。カーダーという道具で、4年生は意欲的に取り組んでいきます。
そして、ここからがまた集中力を要する作業となる「糸紡ぎ」です。繊維をそろえた羊の毛を糸にしていきます。今年はこの糸紡ぎについて、特別講師として杉山先生をお迎えし、直接教えていただきました。
杉山先生からは、動物の毛の種類についてのお話を聞いたり、紡毛機を使って動物の毛を糸にする様子を見せてもらったりしました。
そしていざ、自分たちで糸紡ぎをやってみます。
スピンドルという道具を使ってやってみますが、これが杉山先生の見せてくださったようには、なかなか進みません。しかし、4年生は粘り強く取り組んでいきます。少しずつ糸になっていく喜びを感じながら、また2学期の授業へと続いていきます。