桐朋学園小学校

桐朋だより

オンラインでできること・オンラインだからこそできること

4月も最終週となりました。本館校舎の前にあるイチョウの木も、この3週間で若葉を覆い茂らせ、その様子を見ることで時の流れを感じます。

2020年度の1学期、教室という場ではなく、画面上というこれまでに経験のない形でのスタートとなりましたが、みなさんの顔を見ることができ、安心しています。

今月行ってきたことを、みなさんとともに振り返ってみます。

〇オンラインの顔合わせ

3月から始まった休校により、友達と会うのは1か月ぶり。36人が画面上で新しいクラスの先生と対面をしました。一人ひとり、順番に画面上に参加してくる姿を、私たちも緊張しながら見守りました。最初に参加してきた人は、先生と一対一。お互いを見つめ合うような形に、どこか気恥ずかしさを感じる子もいたかな。でも、すぐに他のクラスメイトも入ってきます。久しぶりに友達との再会を果たして、それはいつもの教室の光景と同じように感じました。

新しい担任の先生がクラスメイトの名前を呼んだり、みんな一人ひとりが自分の好きな本を紹介したり、毎週限られた時間ではありますが、顔合わせの時間を楽しんでもらえていたらうれしいです。

〇オンライン自習室

教室で学ぶよさは何だろう。それは友達がいること。友達と一緒に考えたり、話し合ったりすることで、できることがあります。そして、友達が横にいてくれる、ただそれだけでも学ぶ意欲につながることもあります。

オンライン自習室では、画面上でお互いに学びに向かう姿勢を見ながら、自分が取り組みたい課題に向かいます。一人だと集中力が続かない、やる気が出ない、といった子も、このオンライン自習室を通して、久しぶりに友達と学ぶことの良さを実感できたのではないでしょうか。毎回の自習室の最後に、様子を見守ってくれた先生たちからのクイズやピアノ演奏といったお楽しみを、わくわくしながら待っていた人たちも多かったことでしょう。

〇オンライン合唱

「オンラインでみんなで歌を歌ったらどんなふうになるのだろう。」

先週の木曜日に行った実験に集まってくれた人は、実に100人。参加してくれたみなさん、どうもありがとう。普段の授業でも1クラス36人、学年での合唱をしても72人です。100人で歌を歌うという場は大きな行事でもないと、なかなかありません。しかも、今回はオンライン。

最初は、「せーの」で全員で手を叩くことから始めます。先生の「せーの」に合わせて叩いているつもりなのに…。おや?他の人とずれてしまいます。もう一度やってみても、やはりずれてしまいます。オンラインでみんなと合わせて音を出そうとするとどうなるのかを実感したところで、いよいよ歌の練習に入ります。「小学校の歌」を一人の友だちに合わせて歌ったり、ピアノの演奏に合わせて歌ったり、やはりずれてはしまいますが、何度か歌っていくうちに、みんなと合わせてみることの気持ちよさを久々に感じた人もいたことでしょう。100人での1時間の実験は、あっという間のひとときでした。

〇みんなの作品展

今見ていただいている「桐朋だより」のページで始まった「みんなの作品展」。一年生も参加してくれています。どうもありがとう。まだ直接会うことはできていませんが、担任の先生の自己紹介や学校の施設を紹介する動画を見ながら、先生の似顔絵を描いてくれる人もいました。私たちも、一年生のみなさんと一日でも早く会えることを、心待ちにしています。

2年生から6年生も、多くの人たちが、家でつくった作品の写真を送ってくれています。順番に掲載していきますので、待っていてくださいね。

*左は4月7日、右は28日のイチョウの木の写真です。

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