海に挑む 6年生臨海学校②
臨海学校3日目。いよいよ遠泳本番です。
6年生はこの遠泳にむけ、5月から練習を重ねてきました。
遠泳が始まりました。
おだやかに見えても、見た目では分からない潮の流れがあり、なかなか思うように進むことができません。
でも、それこそが自然に挑むということです。
大海原を、自分の身だけで泳ぐこと。それは簡単なことではありません。
でも、彼らはひとりではありません。
となりを見れば、これまでの練習を支え合ってきたバディと目が合います。
顔をあげれば、白い帽子がまっすぐの列になっています。
自分が隊列の一員として、みんなで泳いでいることが確認できます。
「エーンヤコーラ!」
浜から応援の声が届きます。
浜で待つ子どもたちが肩を組み、泳いでいるグループに声と気持ちを懸命に届けます。
初日。しょっぱさになかなか泳ぐことが出来なかった子もいました。
なんとか泳げても、周りとペースを合わせることが出来なかった子もいました。
口に出せない不安を抱えていた子は、きっとたくさんいたことでしょう。
でも、そのみんなが、まっすぐの隊列となり、青空と青い海の間で、顔を上下させ懸命に泳いでいます。
声をかけると、笑顔で応えてくれました。
水平線や、行先に見える山の稜線の景色を見る余裕のある子たちもいます。
海に挑むことで、海と周りの仲間が子どもたちを成長させました。
海に挑戦した子どもたち全員が、それを達成することができました。
よくがんばったね。
一所懸命な姿は、とてもほこらしかった。