夏の奥蓼科へ 5年生 奥蓼科林間学校 前編
小雨の降る中、5年生を乗せたバスは大学通りを出発し、宿舎へ向かいます。
天気が何とも心配でしたが、いくつめかのトンネルを抜けると、雲の切れ間からは青空がのぞいていました。
トンネルを抜けると夏でした。
宿舎の唐沢鉱泉は、標高1800ⅿをこえる山間にある一軒宿です。
山に住む鹿やイノシシのはく製とドライフラワーが飾られていて、なんとも居心地の良い宿です。
お昼ご飯を食べると、山の気候になれるための外遊びの自由時間。
宿の前に流れる鉱泉の泉に足をつけると、あまりの冷たさに10秒もたえられませんでした。
「慣れてきた!」と言いながら水の中に居続ける子どもたち。
若さは強さ、思わずそうつぶやかずにはいられませんでした。
その清々しい強さは、翌日の登山への足慣らしのためのハイキングでも存分に発揮されました。
梅雨明けを待っていたたくさんのアブに悩まされましたが、子どもたちの健脚ぶりを確認できました。
武田信玄が見つけたと言われる秘湯にゆったりと浸かり、鋭気を養います。
夜には長く八ヶ岳で登山ガイドをされている谷さん、そして天狗岳の山小屋、黒百合ヒュッテのご主人である米川さんから、山のお話を伺いました。
「山には、その高さでしか見ることのできないものがたくさんあります。
宝さがしをするつもりで見つけてください。」
子どもたちの目が輝いていました。
明日は2640mの天狗岳登山です。
(7月23日・24日)