海へ 6年生 岩井臨海学校 前半
岩井臨海学校初日。
待ち合わせの東京駅の空には、梅雨の雲がまだ居座っていて、あいにくの雨模様でした。
浮かない空を吹き飛ばすように、車内はバスレク係が盛り上げました。
そして、バスは千葉の内房、岩井海岸の宿舎「庄兵衛」に到着しました。
初日はまず、避難訓練。何とか雨はあがりました。
万が一に備え、浜から避難所までの道を実際に歩いて確認します。
毎年、汗を流しながら歩く坂道も、曇天の今年はすずしく感じられました。
宿に一度戻り、水着に着替えたら、いざ海へ出発。
浜での準備体操を入念にしてから、いよいよ海に入ります。
波打つ浜から海へと足を踏み入れると、その冷たさに声があがります。
一歩一歩沖へと向かうたびに、水の深さが増していきます。
膝
腰
お腹
水に浸かるたびに「ひゃあ!」声が出ます。
そのたびに、お互い近くの友だちと顔を見合わせて笑います。
肩まで浸かると、不思議なことにそれまでの冷たさが少し和らいだ気がします。
海の優しさなのかもしれません。
と言っても、やっぱり冷たい。
練習を早めに切り上げて、宿に帰ると、すぐにお風呂で体を温めます。
2日目も、曇り空の冷たい海でした。
そのため、練習時間を予定より短くせざるを得ませんでした。
でも、翌日に迫った遠泳に向け、短い時間でも集中して練習をしました。
午後には本番同様、隊列を組んでの練習です。
隣を泳ぐバディと息を合わせて、視線を合わせて、お互いを励ましながら泳ぎます。
足のつかない大海原で泳ぐ勇気を、ともに泳ぐ友だちが湧き上がらせてくれます。
他には誰もいない海に、子どもたちの帽子が並びます。
「エーンヤコーラ!」
伝統の掛け声も、海に響きます。
本番に向けて、準備が整いました。
(7月14日・15日)