2640mの頂へ 5年生 奥蓼科林間学校②
カーテンから洩れる朝日と、子どもたちより一足先に起きた鳥たちの声に目を覚ましました。
山の早朝です。
今日は登山の日。天気は晴れて、まさに登山日和。
5年生全員で標高2640mの東天狗岳登頂を目指します。
宿を出て、昨日のハイキングとは逆の方向へ。
すぐに登山口、山道に入ります。
背の高い木々に囲まれた山道に朝日が差し込んできます。
隊列を整えながら登っていきます。
途中から苔むした岩が転がる沢に差し掛かります。
連日の天気のおかげで、今年は岩がかわいていて、とても登りやすく、順調に登ることができました。
黒百合ヒュッテという山小屋を過ぎると、辺りの景色が変わっていきます。
森林限界に差し掛かったのです。
背の高い木々は無くなり、岩場からは周りの風景が一望できました。
高さに怖さを感じるものの、今まで見たことも無い景色が気持ちを奮い立たせます。
ここまで自分の2本の足で登ってきたのです。
さあ、頂上まではもう少し。
今年の天狗岳登山は、なんと全員で登頂を達成することができました。
頂上で空を見上げると、悠々とかかる白い雲のなかに、あざやかな虹の姿が。
「彩雲」と呼ばれる現象です。
ああ、このときの感動をどうあらわせばいいのでしょうか。
恒例のエーデルワイスの歌声が高らかに響きました。
無事に山を下ったみんなに、冷たいおいしいおやつが待っていました。
おやつのおいしさがみんなを笑顔にしたのでしょうか。
きっと笑顔の理由は別にもあったことでしょう。