桐朋学園小学校

桐朋だより

みんなの作品展⑧

桐朋学園小学校のみなさんが送ってくれた作品展を開催します。今回は第8回目です。

作品のタイトル、がんばったところ、作品に込めた思い、作り方なども合わせて紹介します。

(何作品か送ってくれた皆さん、ありがとう。たくさんの人が作品を送ってくれているため、まずは1人1作品ずつ紹介したいと思います。)

 

1、「窓からの景色」(5年生)

今はあまり外に出られないので、家の中から見えた景色を絵に描いてみました。

富士山が綺麗でしょ。まだ雪がいっぱいです。

2、「お花のサイコロ」(2年生)
見てほしい所は、色あざやかな所です。がんばった所は、折り紙をつなげる所です。

ゲームの時に使うと楽しいかなと思って作りました。

(材料:折り紙、ノリ、ペン)

3、「はなちょうず」(1年生)
いえのうらの林におちていたつばきや、やまぶきをすこし「ごめんね」してもってかえって、にわのおはなをすこしつんで、花出水をつくっています。

はなちょうずっていいます。おかあさんがおてらで見て、おしえてくれました。

お水にうかべるときに、いろのバランスをかんがえてならべます。かぞくがよろこんで見てくれて、わたしもうれしいです。

4、「スクラッチアート阿修羅像」(5年生)

下絵に沿ってスクラッチペンで削りました。

とても細かいのでゆっくり削りました。

削ったところが金色に光るからきれいだなぁと思った。

また違う絵にもチャレンジしたいです。

5、「蜜を吸うギラファノコギリクワガタ」(3年生)

これは外国のクワガタけど、早く、みや林で、のこぎりクワガタをたくさん捕まえたいと願う気持ちで作りました。早く学校に行きたいです。

かっこいいつの(正確にはあご)を、リアルに見せるために、何回も描きなおしました。

足の関節や、とげとげしたところもリアルなので見てほしいです。下の方には、木の皮に隠れた小さいクワガタも描きました。

みんなの作品展⑦

桐朋学園小学校のみなさんが送ってくれた作品展を開催します。今回は第7回目です。

作品のタイトル、がんばったところ、作品に込めた思い、作り方なども合わせて紹介します。

(何作品か送ってくれた皆さん、ありがとう。たくさんの人が作品を送ってくれているため、まずは1人1作品ずつ紹介したいと思います。)

1、「きれいなまち」(4年生)

ステキになるように作りました。ガンバったところはゾウです。丸めのところがあって、丸くするところと、細かいところが大変でした。見てほしいところは海の波線と自転車です。作品の材料はスクラッチアートで、細かいところはつまようじでやりました。

2、「ひらひらちょうちょの宝箱とお花のゴム」(1年生)
かわいくできますようにという気持ちで作りました。がんばったところは、ふたの模様とくるみぼたんの布を切るところです。この宝箱にお花の髪ゴムをしまっています。
(作り方)

宝箱:木の箱をアクリル絵具で塗ってから、飾りをボンドでつけました。
髪ゴム:布をハサミで切って、グッとはめるとくるみぼたんができるキッドでボタンを作ってから、髪ゴムを通して結んでできあがりです。

3、「集まれポケモンたち!」(3年生)
カッコイイポケモンが大好きで、自分にもポケモンが居て欲しいという気持ちでキーホルダーをたくさん作りました。お友達と一緒に始めて、お休み中は会えなかったけど連絡を取りながらたくさん作りました!
(作り方)

プラパンに油性ペンで絵を描いて、穴あけパンチで穴を空けてから、オーブントースターにアルミホイルをしいてからプラパンを乗せて焼くと、縮まってプラスチックみたいに硬くなります。そしたら穴にキーホルダーを通してできあがりです。

4、「ありませんせいのおかお」(1年生)

めがねの形に気をつけました。クレヨンでかきました。

5、「スイーツ屋さん」(1年生)

アイスクリームは、本物に見えるように、アイスの部分をやすりでザラザラにしたことと、

バニラの色や抹茶の色を絵の具で本物みたいな色にするところが難しかったけど、何度も挑戦してがんばりました。ドーナツは、型からはみ出した紙粘土をきれいに爪楊枝でとるのが難しかったけど、がんばりました。

 (材料:紙粘土、絵の具、アイスのカップ)

 (道具:計量スプーン、ドーナツ型(紙粘土用)、爪楊枝、ベビーオイル、やすり)

みんなの作品展⑥

桐朋学園小学校のみなさんが送ってくれた作品展を開催します。今回は第6回目です。

作品のタイトル、がんばったところ、作品に込めた思い、作り方なども合わせて紹介します。

(何作品か送ってくれた皆さん、ありがとう。たくさんの人が作品を送ってくれているため、まずは1人1作品ずつ紹介したいと思います。)

 

1、「友情ミサンガキーホルダー」(5年生)

なかなか会えない親友に、1日も早く学校で会えるようにと願いを込めて編みました。

2つの共通点を持たせるためにワンポイントでお互いの色の刺繍糸を混ぜました。

(材料:刺繍糸・チャーム・根気)

2、「ダイオウホウズキイカ&オバケイカ」(1年生)
「ダイオウホウズキイカ(無色のイカ)」は、梱包材プチプチを切り貼りし、目はシールを貼りました。海をふわふわ泳ぐイカを想像して作りました。チャームポイントは、今にも墨を吐き出しそうな口です。窓際などに吊るすと風に揺れ、本物のイカの様な動きをします。

「オバケイカ(カラフルなイカ)」は、リビングでお化け屋敷ごっこをする為に作ったイカで、オバケイカと名付けました。イカに長い紐を付け天井のフックに紐を引っかけて紐の端を持ち、帰宅したお父さんを驚かせました。

3、「スクランブル号」(2年生)
段ボールを切って船を作りました。工夫した所は緑とピンクの帆をつけ、船のまえに丸みが出る様にした所です。難しかった所は船の床が並行にする事でした。

4、「バイオリンのスケッチ」(2年生)

バイオリンを近くでじっくり見てゆっくり描きました。鉛筆とクレヨンを使いました。
今度は他の楽器にも挑戦してみたいです。

5、「UFOのコロコロ装置」(3年生)

 昨年の10月くらいに学校の図書室で借りた『段ボールで作る わくわく コロコロ装置』から『UFOのコロコロ装置』を作りました。10月から少しずつ作っていましたが、むつかしくて時間がかかってなかなか出来ませんでした。今は学校がお休みで、時間あるから作ってみようと頑張りました。パジャマでずっとやりました。
初めてコンパスを使いました。レールをボンドで付けて、幅を調整しながらつくりました。

ミルク容器をUFOに見立てています。穴の下にそれが待ち受けていて、ミルク容器にビー玉が入ってレールを下っていきます。動いているようすも見てほしいです。

みんなの作品展⑤

桐朋学園小学校のみなさんが送ってくれた作品展を開催します。今回は第5回目です。

作品のタイトル、がんばったところ、作品に込めた思い、作り方なども合わせて紹介します。

(何作品か送ってくれた皆さん、ありがとう。たくさんの人が作品を送ってくれているため、まずは1人1作品ずつ紹介したいと思います。)

 

1、「幻のガンダムバトルス」(4年生)

工夫した点はプラモデルを組み立てた後、戦闘後をイメージして、つや消しと墨入れをしました。土台は100円均一で買った紙ねんどとガーデニング用の石を使って砂漠のジオラマを作りました。それと、学校の実験で使った豆電球で月のライトアップをしました。

 見てもらい点は、胸の空気を出すところをさびているように灰色でぬったところです。それと、石こうのかたまりをなっとくするまでけずって岩を作ったところです。

 ガンプラ好きな人、友達になりましょう。

2、「早く会いたい」(1年生)
早く桐朋学園小学校の先生と色々な事を学びたい気持ちで有馬先生と西本先生を描きました。野菜のオクラでスタンプもしました。桜と星を表現しました。

3、「ぽんぽん畑」(3年生)
春色っぽい毛糸を選んで、気持ちの良い春の日を思って作りました。ぽんぽんのお花が丸く、かわいくできたので、そこを見てもらいたいです。がんばったところは毛糸のぽんぽんを丸くするところです。同じ長さに、丸く切るのが難しかったのでそこを丁寧にがんばりました。

(作り方:①段ボールに好きな毛糸をぐるぐる巻き付けていく。②ある程度ふっくらしてきたら、端を切る。③段ボールをゆっくり抜く。④細い毛糸で中心を結び、リボンのような形にする。⑤わっかになっているところをはさみで切って、丸く形を整えていく。ぽんぽんの出来上がり。)

4、「ピノガチャ(2年生)

じぶんでガチャガチャがつくれるなんて、おもしろそうだと思い、作りました。

あつがみをまるくきるところ(ガチャガチャまわすところ)がむずかしかったです。

(材料:PINOショートケーキアソート2はこ。つくりかたはうらめんにあります)

5、「ドーナツ屋さん」(3年生)

 レジの押すくぼみの部分を工夫しました。

(材料:粘土、段ボール、色画用紙、折り紙、タコ糸)

みんなの作品展④

桐朋学園小学校のみなさんが送ってくれた作品展を開催します。今回は第4回目です。

作品のタイトル、がんばったところ、作品に込めた思い、作り方なども合わせて紹介します。

(何作品か送ってくれた皆さん、ありがとう。たくさんの人が作品を送ってくれているため、まずは1人1作品ずつ紹介したいと思います。)

 

1、「思い出の金閣寺」(2年生)

金閣寺が好きで、実際に京都で見て感動したから、絵を描きました。

金閣寺の屋根の金の鳥とか、手すりとか細かいところまで描きました。

色鉛筆を水で濡らしながら描きました。金閣寺を見てほしいです。

2、「チューリップのベッド」(1年生)

 チューリップの花びらがくるんてなっていて、それがベッドみたいにみえて、つくりました。材料は、チューリップの花びらです。ホッチキスでとめてつくりました。

3、「あずきのハウス」(1年生)
寒そうにしていた我が家の猫(あずき)の為に、家を作りました。
二階建てにして屋根と窓をつけた所を見て欲しいです。
(材料:段ボール・ガムテープ・マスキングテープ・カッター・折り紙・のり・ボンド・クレヨン)

4、「だいずパチンコ(2年生)

 紙やすりで、やするのがたいへんでした。とくにゴムをむすびつけるところの、木をよくけずってゴムをおちないようにしたところを見てほしいです。

(作品の材料、作り方)

大学どおりでYがたのえだをさがして、のこぎりで長いばしょを切る。

切ったばしょや外の皮をヤスリでけずる(虫くいがあるところ)。

小さく切ったダンボールにあなをあけてゴムをとおす、それを本体につける。

5、「日本地図」(4年生)

 コロナウィルスがおさまったらいつか47都道府県全部に旅行に行ってみたいなと思って日本地図をかきました。特に北海道の形がむずかしくて何度も書き直しながら書きました。

みんなの作品展③

桐朋学園小学校のみなさんが送ってくれた作品展を開催します。今回は第3回目です。

作品のタイトル、がんばったところ、作品に込めた思い、作り方なども合わせて紹介します。

(何作品か送ってくれた皆さん、ありがとう。たくさんの人が作品を送ってくれているため、まずは1人1作品ずつ紹介したいと思います。)

 

1、「明治の街へようこそ」(3年生)

この作品について頑張ったところは、「車輪」ふと「ほろ」です。車輪はしっかりさせるため、ダンボールを2枚重ねました。「ほろ」は折り紙を使って、立体的な形状を出すように工夫しました。
(材料:ダンボール 折り紙 竹串 セロハンテープ)

2、「おしゃれなねこ」(2年生)

 絵本に出てきた可愛いねこの絵を真似して描いてみました。ねこの毛の部分を1本1本細かく描いたのが大変でした。瞳の色をキレイに描いたので素敵になりました。風景もおしゃれに描きました!

3、「あたらしいぼくのじてん車」(2年生)

 じてん車を見ながらかきました。スポークをよく見てかきました。

4、「お昼寝パンダ」(1年生)

 頑張った所は、パンダの口と分かる様に、口を三角の赤色にしました。見て欲しい所は、可愛く作ったパンダの顔です。
(材料:紙粘土、絵の具)

5、「主役は我々だ」(6年生)

 自分の誕生日用に自分で絵を描きました。頑張った所は、髪の毛の影です。見て欲しい所は、全部です。

(描き方:シャーペンで下書きをして、マルチライナーで線画をする。線画が乾いたら、シャーペンの線画を消す。コピックペンで色を塗る。色は順番に肌、目、目の影、口、髪の毛、洋服。その後、影を入れていきます。)
(材料:100匀の色紙、コピックペン、コピックマルチライナーの黒の0.03、シャーペン、消しゴム)

みんなの作品展②

桐朋学園小学校のみなさんが送ってくれた作品展を開催します。今回は第2回目です。

作品のタイトル、がんばったところ、作品に込めた思い、作り方なども合わせて紹介します。

(何作品か送ってくれた皆さん、ありがとう。たくさんの人が作品を送ってくれているため、まずは1人1作品ずつ紹介したいと思います。)

1、「ぶたちゃん 足台」(2年生)

ごはんを食べる時、足がゆかにつかないから、作りました。牛乳パック15本に新聞紙をつめて、ならべて、ガムテープで止めます。そして、ダンボールを上下にはさみました。よごれても、よいようにビニールのふくろをかぶせて、テープで止めました。見てほしいところは、ぶたちゃんにしたところです。したは出し入れできるようにしてぶたちゃんにエサをあげられるようにしました。目はシールです。

2、「バスキアへのオマージュ」(2年生)
前にバスキアの絵を見て、自由に書いた線でもステキな絵になるのを思い出して、自由っていいなと思いながらかきました。がんばったところは、がんばらなかったところです。こすって、レインボーペーパーシートをけずって作りました。

3、「プレゼント箱」(2年生)

 なかなか会えないおじいちゃん・おばあちゃんに、空き箱に水彩絵の具で楽しい思い出の絵を描いてプレゼントしようと考えました。

4、「トランプ銃」(6年生)

 本当にトランプが飛び出すトランプ銃です。僕の人生で作った7つ目のトランプ銃で、今回が一番いいできでした。

(材料:段ボール、厚紙、竹串、輪ゴム)

5、「さくら雨」(片岡校長先生)

 2016年4月、娘の大学の入学式の時に見た千鳥ヶ淵の情景です。その年の桐朋祭に出品しました。(油彩)

みんなの作品展①

桐朋学園小学校のみなさんが送ってくれた作品展を開催します。今回は第1回目です。

作品のタイトル、がんばったところ、作品に込めた思い、作り方なども合わせて紹介します。

(何作品か送ってくれた皆さん、ありがとう。たくさんの人が作品を送ってくれているため、まずは1人1作品ずつ紹介したいと思います。)

1、「手巻き寿司パーティー」(2年生)

ミニサイズのぬいぐるみたちのホテルの食堂で、みんなが手巻き寿司パーティーをしているところです。具はのり、きゅうり、大葉、卵焼き、マグロとイクラ。おひつにはご飯が入っています。ぬいぐるみのサイズに合わせて、材料を小さく作るのがむずかしかったです。色々な材料を使って、工夫して作りました。

(材料:折り紙、ソフトクリームのふた、アルミカップの薄紙、小さなケース、うなぎパイの箱)

2、「LE Dテスター」(3年生)

 電子工作をするときに、何色のL E Dなのかすぐにわかるようにすると、電子工作するときに楽になると思って作りました。

3、「桜のしおり」(3年生)

 桜の花の花びら一枚一枚が、ふんわりと春のにおいになっているのを感じた気持ちで作りました。妹とお揃いで作りました。花をきれいに押し花にしたり、空気をきれいに抜くところを頑張りました。花の形をきれいにのせたところを見てください。

(材料:桜の花、薄紙、ラミネートフィルム、モール)

4、「飛び跳ねる真鯛」(3年生)

 真鯛のウロコの部分を頑張りました。筆で書いた字を見てほしいです!

5、「海の魚」(2年生)

 大好きなマカジキがかっこよく泳いでいるように描きました。アクリル絵の具なので、海を描いたあと、魚を上から重ねて描きました。マリンスノーは歯ブラシでトントンと乗せました。

月曜朝礼 校長片岡先生の話⑥

【小学校のみなさんへ】

 桜の頃は、毎日よいお天気に恵まれましたが、ここにきて何度か雨が降っています。先生は月曜朝礼でしばしば、二十四節気のお話をしますね。昔の暦では、一年を24分割した、それぞれの季節を24の言葉で表しました。昨日の4月19日はそのなかの「穀雨」という節目にあたっていました。この時期までに穀物の種を蒔いておくと、春の雨がそれを潤し、育ててくれるのです。ちなみに次の季節の節目はもう「立夏」、暦はすでに晩春にさしかかっています。

 お休みの日が続くなか、何となく生活のリズムが乱れがちになっている人もいるかと思います。学校がある日は自然に早起きができていたのに、最近はときどき朝寝坊をしちゃうことがあるな、と思い当たる人はいますか?朝寝坊の言い訳に、「春眠、暁を覚えず」という言葉がよく使われます。今日は、なんだか夢うつつな春の朝のお話です。

片岡 哲郎

プレイバック月曜朝礼⑥

「夢のはなし」(2013年4月15日)

みなさん、おはようございます。新しい2013年度が始まって、最初の月曜朝礼ですね。またよろしくお願いします。

さて、世の中は今、春の盛り。晴れた日などは特にポカポカして、本当に気持ちが良いですね。中国・唐の時代と言いますから、今から1300年も昔、孟浩然という詩人がいました。彼は、偉い役人になるための国家試験を何回も受けて失敗し、失意のうちに故郷に帰って隠れるように生きた人ですが、彼の遺した詩には、1300年たっても色あせない、すばらしい作品が多くあります。この時期は特に、「春暁」(あかつき=夜明けに東の空が白み始める頃)という作品がよく紹介されます。少し難しいですが、読んでみましょう。

「春眠暁を覚えず/処々(しょしょ)に啼鳥(ていちょう)を聞く/夜来(やらい)風雨の声/花落つること知りぬ多少ぞ」

今の言葉でやさしく言えば、「春の眠りは気持ちが良くて、目が覚めたのは夜が明けてからだ。目覚めるともう鳥があちこちで啼いている。そう言えば昨夜は風雨が強かったようだ。花も多く落ちてしまったことであろう。」という意味になります。このところ何日か、こんな朝があったような気がします。

人間の脳は、活動する時に弱い電気を発生させます。この電気を測定し、ギザギザの波のような形で記録する装置のことを脳波計と言います。そこから、脳が発生させる電気そのものを脳波と呼ぶようになりました。普通に考えれば脳波は、人間が起きている時に発生し、寝ているときにはあまり発生しないように思えますね。1957年、シカゴ大学のクライトマンと、アゼリンスキーという二人の学者が、ある発見をしました。それは、人間が夢を見ている時に、目玉を盛んに動かしていることです。この時の睡眠をレム睡眠の状態というのですが、この時に脳波を調べると、起きている時と同じくらい活発に、脳は活動しているそうです。普通、人は一晩に5回ほどこのレム睡眠の状態になるので、つまり一晩にだいたい五つの夢を見ていることになります。面白いことに、レム睡眠の状態の時にその人を急に起すと、8割くらいの人は、今見ていた夢の内容を話せるのだそうです。

夢のことについて、先日、京都にある国際電気通信基礎技術研究所という機関が、興味深い研究報告をして話題となりました。この研究所では、3人の男性を眠らせては起こし、どんな夢を見ていたかを話してもらってそれを聞き取る、その実験を200回以上も繰り返しました。この夢の内容を、例えば「車」とか「本」とか「女性」といった60種類に分類し、その画像を男性が起きている時にもう一度見せてその時の脳波のパターンを分析し、それを眠っていたときの脳波と比べてみる、そうすると約15種類の夢に関しては、夢を見ている時の脳波と起きて画像を見ている時の脳波とが、約7割の確率で一致したというのです。わかりやすく言えば、ある人が寝ている時に脳波を測定すれば、その人が見ている夢の内容がわかる(ようになるかも知れない)という実験結果なのです。本当でしょうか。

「天狗裁き」という落語があります。寝言を言っていた八五郎が奥さんに起され、どんな夢だったか聞かれます。思い出せない八五郎は、「夢なんて見てない」と言って大喧嘩になります。かけつけた近所の人たちも、夢の内容が気になって問い詰め、また喧嘩になる。仲裁に入った大家さんも、お奉行様にも夢を聞かれ、ついに天狗にさらわれて山の中へ連れて行かれ、そこでも夢を問い詰められ、答えられない八五郎が思わず「助けて!」と叫んだところで目が覚めます。すると奥さんが「どんな夢を見てたの?」

夢は不思議なもの。自分でも見ていた夢が思い出せないのが普通です。自分が寝ている時に、夢の中身を覗かれるというのはちょっと困りますね。

※ 穀雨の正門広場。みやばやしのながめはひと月のうちに、すっかり変わりました。

月曜朝礼 校長片岡先生の話⑤

【小学校のみなさんへ】

春は、別れと出会いが交錯する季節です。コロナウィルス感染症の広がりが心配された3月16日の卒業式は、いつもの年のように在校生が卒業生を送るという形ではなく、保護者の方と先生方だけで卒業生を送り出しました。でもみなさんが準備していた歌声や言葉、それから拍手もきっと、卒業生の心に届いていたと思います。

4月に入って、東京都のコロナウィルス感染症の患者数が大きく増加していることから、桐朋学園小学校は、2020年度一学期の始まりを、5月の連休明けにのばす決定をしました。4月10日に予定されていた入学式も、5月11日に延期されました。「にゅうがくをたのしみにしていたしんにゅうせいのみなさん、がっかりさせてごめんなさい。5がつ11にちまでのあいだに、2ねんせいから6ねんせいまでのおにいさん・おねえさんたちも、それからせんせいたちも、たのしいことをたくさんよういして、みなさんのえがおをまっています。それまで、げんきにすごしてください。」

さて、3月21日午前1時過ぎ、都内で最も古い木造の駅舎として親しまれてきた原宿駅の旧駅舎が、96年間のつとめを終えて、翌朝から新駅舎が開業しました。そして、4月6日には、都内で2番目に古い駅舎だった国立駅の旧駅舎の復元工事が終了し、国立市の交流・情報発信拠点という新しい役割を得てオープンしました。先生は2016年6月の月曜朝礼で、この二つの駅舎のことに触れています。別れと出会いの季節に重なるニュースでしたので、あらためてみなさんにご紹介しましょう。

片岡 哲郎

プレイバック月曜朝礼⑤

「街のシンボル」(2016年6月13日)

みなさん、おはようございます。今朝は、梅雨時らしい雨の朝となりました。一学期も、残すところあと一ヶ月となりましたね。6年生のみなさんは、遠泳に向けての練習が進んでいるでしょうか。

6月10日の新聞に、4月の熊本地震で大きな被害を受けた熊本城について、熊本県や熊本市は3年後の2019年までに天守閣を再建する方針を固めたという記事が出ていました。全体の3分の1の石垣が崩れ、堂々とした天守閣もほとんどの瓦が落ちてしまった写真を、みなさんもどこかで見ていると思います。熊本城の天守閣は、明治時代に火災で失われ、今の建物は56年前の1960年に、鉄筋コンクリートで再建されたものです。

今回の被害を受けて、市や県の話し合いの中では、「時間がかかっても、もともとの姿である木造で再建しなおすべきだ。」という意見も出されたのですが、江戸時代に建てられた時の図面が残っておらず、費用も手間もかかるということで、木造での再建は断念されました。それよりも、熊本が開催地の一つである2019年のラグビー・ワールドカップに間に合わせて、熊本復興のシンボルにしたいという意見が強く、鉄筋コンクリートで建て直すことになったようです。

さて、話はかわりますか、たてものに関することで最近話題になっているのが、JR東日本が打ち出したJR山手線・原宿駅の駅舎建替え計画です。原宿と言えば、半世紀にわたって常に時代の最先端の流行を生み出してきた、ファッションと若者文化の街。すぐ近くには明治神宮の豊かな森が広がり、国立代々木競技場で開催されるスポーツイベントやコンサートにも多くの人が集まります。原宿駅を利用する人は一日平均で約7万人と言われますが、これは荻窪や八王子よりちょっと少なく、国立よりは2万人も多い数字です。もっとも原宿駅は、休日や大きなイベントがある日に多くの利用客が集中するので、この数字の印象よりも実際の混雑は激しいのです。

みなさんの中にも、原宿駅を使ったことがある人が多いでしょう。原宿の駅舎は、1924年(大正13年)に建てられた木造2階建ての、古いお屋敷のような洋風建築です。屋根にはかわいらしい塔が乗っています。東京都内の駅舎の中では間違いなく一番古いもので、街のシンボルになっています。ただ、多くの利用客をさばくにはあまりに狭く、古くなって傷みもはげしいため、持ち主のJR東日本は、2020年東京オリンピックまでに新しい駅舎へと建替える計画を立てたのです。これまでの原宿駅に愛着のある人々も多く、今の駅舎を保存するかどうか、これから話し合いが続くことでしょう。

みなさんは、以前国立駅に立っていた駅舎の姿を見たことはないでしょう。

北館の2階に上がる階段の踊り場、20期の先輩たちが残した卒業製作の中央に、2006年に惜しまれながら解体されたJR国立駅の駅舎の姿があります。国立駅の旧駅舎は1926年、原宿駅の2年後に建てられた都内で2番目に古い駅舎でした。高さ約12mの赤い三角屋根に白い壁が特徴で、国立市の街づくりのモデルとなったイギリスの田園都市の住居デザインを取り入れており、市の有形文化財に指定されています。国立市は、市のシンボルとして80年間にわたり市民に親しまれてきたこの旧駅舎を、当時の部材を使って復元する計画を進めています。今年1月の毎日新聞は、駅の南口に2020年までに復元することが決まったと伝えています。

このところ、いろいろなところで「2020年までに…」という言葉が使われていますが、そのころ東京はどのような街になっていることでしょう?

※よみがえった旧国立駅舎

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