桐朋学園小学校

桐朋だより

「桐朋だより」について

学校が突然の休校となり、あれだけにぎやかだった学校が静まりかえっています。

私は今、とても寂しい気持ちでいます。

みんなは今、どんな気持ちで過ごしているのでしょうか。

ずっと気になって考えています。

何をどう伝えるか迷いました。

何も伝えないことも考えました。

でも、このページでは、これまで通り、みんなの日々を紹介していきたいと思います。

伝えたいみんなの姿がまだまだたくさんあるのです。

みんなとのこれからの日々がまた始まることを心待ちに、これまでの日々を伝えていきたいと思います。

 

演じる楽しさ 発表会 前編

先週金曜日と土曜日は、1・3・5年生の児童による劇の発表会でした。

1番手は1年1組「おめでとう 大さくせん?」。

場面となる学校は、どこか心当たりのある学校で…

そこに出てくるのは子どもたちが演じる生き物の数々。

この生き物たちも、日々のなかで見かけているような…。

劇の終わり、やっと出た木の芽にみんなのかけた言葉

「大きくなあれ 大きくなあれ」

それは学校みんなの願い事ですね。

1年2組は「よかったね」。

3匹のおおかみさん、なぜだか元気がありません。

ちょっといじけているようにも見えます。

そんなおおかみにおかまいなしに、ひよこやうさぎ、やぎがそれぞれ元気に話しかけていきます。

その様子がとてもほほえましく、会場のみなさんも笑顔になりました。

暗い顔なのはおおかみさんだけ。

でも、最後はそのおおかみさんにもとってもうれしい出来事がおとずれました。

「よかったね。」

3年生は学年合同で演じます。

舞台の前に一列に並んだツアーコンダクターが紹介してくれたのは、なんとも騒がしい世界でいちばんやかましい町でした。

まあ、なんと騒がしいことでしょう。

そのなかでも特に元気な王子様。

王子様の願い事は「世界でいちばんやかましい音」を聞くこと。

でも、ひとりの思いつきが広がっていって、それが思いもよらないことになります。

気がつくとそこは、世界でいちばん静かな町になっていました。

その変化には驚かされました。

みんなの演技のたまものです。

どちらの町にも行ってみたいと思いました。

命をバトンをつなぐ 3・4年生 飼育の引き継ぎ

1年間、ヤギのさつきやチャボの飼育活動を続けてきた4年生が、来年にそれを担う3年生に、引き継ぎを行いました。

まずは紙芝居やクイズ、劇と工夫をこらしたやり方で、飼育のやり方を説明をします。

劇のユーモアに、思わず笑い声があがります。

「飼育が楽しみになった人はいますか?」

問いかけてみると

「はーい!」

多くの手が挙がりました。

次に細かいやり方を書いた手作りのリーフレットを手渡しし、それを見ながら実際の場所を確認します。

 

印象に残った紙芝居のセリフを、もう一度3年生におくりたいと思います。

「きみたち3年生は、次に飼育を引き継ぐ。つまり命をあずかるんだよ。」

来週からは3年生が、実際に4年生といっしょに飼育を行う見習い期間が始まります。

命をあずかる責任と、命の温かさを実感することでしょう。

縄が回れば笑顔が跳ねる

2月のはじめのころ、体育の授業では、2つの学年が合同で授業を行いました。

6年生は3年生に、4年生は2年生に、5年生は1年生にそれぞれ縄跳びと大繩の跳び方を教えました。

いつも以上にやさしい表情になる上級生、うれしそうに教えられる下級生。

笑顔が跳ねる時間になりました。

さあ 発表会 1・3・5年生

今週の金曜日・土曜日は1・3・5年生による劇の発表会です。

先週の金曜日にはリハーサルも行われました。

本番に向けた大詰めの練習が重ねられています。

5年生は演技だけでなく、照明や音響も自分たちで担います。

「楽しみにしていてね!」

初めての発表会を迎える1年生の言葉です。

みなさん、楽しみにしていてください。

社会をより良くする人と出会う 4年生 社会科

4年生の社会科では、江戸時代に玉川上水をひき、江戸の水不足を解決した玉川兄弟について学びました。

その後、現代の玉川兄弟として、今まさに社会を良くしていくことに挑む3人の起業家の方の話を伺いました。

1人目は、おてつたびというサービスで地域の活性化を目指す永岡さん。

2人目は、将棋やJリーグ、ロボット事業を広めることを応援する西井さん。

3人目は、サンゴの飼育など、水槽に海を再現することで、海を守っていこうとしている高倉さん。

3人とも、事業の内容だけでなく、そこにいたるまでのご自身の思いについても語ってくれました。

ひとりひとりの情熱を帯びた話に、子どもたちがひきつけられていることを感じました。

社会を良くするのは、普通の人とは違う特別な人なのでしょうか。

私はそう考えません。

私たちと同じ普通の人の情熱によって、社会はより良くなっていくのだと思います。

子どもたちも私も社会をより良くするひとりになれるはずです。

3人の話を聞いて、そんなことを考えました。

悲鳴と歓声 1年生 生活科

今朝は今年一番の冷え込みでした。

登校してきた子どもたちは、肩をすくめて身を縮こませていました。

かくいう私も同じ姿勢に。寒さから必死で身を守りました。

「寒いよぅ。」

悲鳴にも聞こえる声があちこちから聞こえてきました。

でも、朝一番に、あるところから歓声が聞こえてきました。

「やったー!」

それは1年生。

氷づくりをしていたのです。

ようやく氷をつくることに成功しました。

「あれ、でも、同じ場所でも凍っているものとそうでないものがあるよ。」

たしかに。どうしてだろう。

氷に喜ぶ子どもたち。疑問が立ち上がる子どもたち。

生活のなかから理科が始まる場面を見ることができました。(2/7)

澤田さん、ラウラちゃん、スポーツセンター 4年生

1月のある日、学校に盲導犬のラウラちゃんを連れた澤田さんが来てくださいました。

澤田さんは、盲導犬との暮らしのことを、たくさん教えてくれました。

ラウラちゃんの賢さに驚き、パートナーシップに心が惹かれました。

澤田さんはテニスが好きで、今もブラインドテニスを楽しんでいるそうです。

はつらつと明るい澤田さんの姿とそのお話に、子どもたちがぼんやりと抱いていた障がいのある方へのイメージが変わっていくことを感じました。

その後、学校のすぐ近くにある多摩障害者スポーツセンターに出かけました。

障がいのある方がスポーツに打ち込めるように考えられた特別な工夫に驚きました。

また、体験したパラスポーツに競技としての魅力を感じた子どもも大勢いました。

私たちひとりひとりはみな違う存在で、等しく大切な存在です。

子どもたちに教室・学校でそのことを感じてほしいと思います。

そして、学校の外に出たときに出会う様々な人たちもまた、ひとりひとりが違い、等しく大切な存在であることを学んでほしいと思います。

あたたかな日差しがつくるしかめつら

1月の終わりの日は、真冬とは思えないくらい日差しがあたたかで気持ちの良い日になりました。

お昼休みのグラウンドや中庭には、たくさんの子どもたちの笑顔がありました。

笑顔につられて外に出てみると、やわらかな陽の光に、心まであたためられるような、そんな気持ちになりました。

でも、中庭にはしかめつらの1年生が…

何かあったのでしょうか。

心配して声をかけてみました。

「氷ができていないの。」

1年生は今、生活科の学習で氷づくりをしていたのです。

小さな器に入れた水を、それが凍る場所を自分で考えて、校内のところどころに置いています。

「日陰に置いたつもりだったのに、お日様がこんなところにまで届いているんだもん。」

そうか、そういうことだったのですね。

あたたかな日差しがつくるしかめつら。

ようやくわけが分かりました。(1月31日)

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