5月の西湖湖畔学校で刈ってきた羊のトマトの毛。
4年生の生活科では、それを使って様々な活動を行い、最終的には織物を作ることを目指します。
羊の毛と言えば、あのふわふわの手触り…
なのですが、実は刈ってきたままの羊の毛の手触りはそうではありません。
「うわあ、ごわごわする!」
「なんだかベタベタだ。」
子どもたちの想像とも違っていたようです。
最初の活動は羊の毛を洗うこと。
毛にからみついた細かい汚れや土ぼこり。
それを、毛を傷つけないように優しくとっていきます。
毛についた油、ラノリンオイルは独特の手触りがします。
これはぬるま湯につけて落としていきます。
今は、カーダーという道具を使って、さらに細かいごみを落としながら、毛の繊維をそろえています。
これがうまくいくと、ふわっふわのあの羊の毛の感触がようやくうまれます。
「きもちいいー!」
そんな声が聞こえてきました。
羊の毛を使った学習はまだまだ続きます。
仙川にある桐朋小学校の6年生を招き、6年生同士の交歓会が開かれました。
この日に向け、係の子たちが、どうしたら短い時間のなかで仲良くなれるか、知恵をしぼりました。
まずは体育館で顔合わせ。
全員でじゃんけん列車をしました。
じゃんけんをして列車を長くしていく遊びですが、初めは同じ学校の子同士のじゃんけんしか行われず…
どうなるか、はらはらしていましたが、そのうち、学校混じってのじゃんけんが始まりました。
気が付くと、ちがう種類の体育着がまだらになった長い車両が、体育館を走っていました。
うれしい光景です。
その後、グループに分かれ、それぞれのアクティビティを楽しみました。これも係の子たちの発案です。
それぞれの場所でアクティビティを終えたあとは、ホールに集まっておやつの時間。
このころには打ち解けていたのか、そこかしこに笑顔が見られました。
最後は手でアーチを作り、お見送り。あっという間の時間で名残惜しさがありました。
来春に再会する未来の同級生たちと、一足早く仲が深まった1日となりました。(6月4日)
2年生では、月ごとにお誕生会が行われます。
子どもたちがかざりつけた教室に、その月に生まれた子の保護者もお招きします。
保護者の方からは、生まれたときや赤ちゃんのころの話をうかがいます。
心のこもった話を聞くと、ひとりひとりが大切な存在だということに、あらためて気づくことができます。
そう考えると、誕生日以外の日だって、今日みんなでただここにいること自体が素敵なことに思えます。
毎日「おめでとう!」と言いたくなります。
が、なかなかそうもできないので、特別なこの機会にみんなで大きな声で言うのです。
「おめでとう!」
後半は、係の子たちが中心になって考えたお楽しみの時間があります。
みんなで工夫しながら、お互いが今ここにいることを、楽しく温かく笑顔で讃えあっています。
この日は4年生が1年生に学校の飼育動物の紹介をするふれあい動物園が開かれました。
4年生は4月から飼育係として、交代で動物たちの世話をしています。
係が始まってから、まだ2ヶ月しか経っていませんが、チャボを抱き上げるその姿は堂々としたものです。
チャボを興奮させない様に、やさしくなでながら、1年生と目線を合わせるようしゃがみます。
「同じようになでてごらん。」と4年生。
おそるおそる手を伸ばす1年生。
「大丈夫だよ。こわくないから。」
「うん… あ、あったかい。」
慣れてきた1年生がチャボをだっこしました。
チャボも気持ちよさそう。
チャボたち、にわとりのリオ、うさぎのさくら、ヤギのさつき。
学校にいる動物たちと仲良くしていきましょう。(6月4日)
朝から雨の1日でした。
お昼のあとの5時間目。
校内を歩くと、いろいろなことを学んでいる子どもたちに出会うことができました。
高らかに響く歌、1年生は一足先に休み時間でボードゲーム、図工室では電のこの音が響きます。
肩を寄せ合ってホワイトボードにインタビューの結果を書きこむ子たち、廊下にはモーターカーが走ります。
難しい算数に挑む子の眉間には集中を物語る皺、隣の部屋では農作物の新聞を書く準備をしていました。
かいこを観察する視線には愛着が浮かび、理科室では色水を吸い上げた植物の輪切りとにらめっこ。
そして、友だちの書いた詩を読む横顔。
同じ時間に同じ屋根の下、学びはとても大きく広がっていました。