桐朋学園小学校

驚きと発見に満ちた体験を、かけがえのない経験に

「世の中に『?』と『!』と両方あれば、他にはもう何もいらんのではないかね」
 まど・みちおさんが、ご自身の詩作について語った言葉です。
 生命誌の研究者であり、まどさんと親交の深かった中村桂子さんは、次のように述べています。

「『あれ、これ何だろう?』と思って、自分で考えるのが新しい知を生み出すのですから、クエスチョンマークが一番大事です。科学は、もちろんクエスチョンマークだらけです。疑問に感じたことを一生懸命、自分で考えると、『おっ、すごいね!』ということが見つかるので、『?と!さえあれば、もうほかには何も要らない』いうのは、科学から見たときにも、とても素晴らしい言葉だと思います」

 桐朋学園小学校は、開校以来、一人一人の児童が心豊かに、賢く、たくましく成長していけるよう、本物と出会い、自ら感じたことをもとに学ぶ教育を大切にしています。
 羊毛を紡いでの染め織物づくり、土器の野焼きをはじめとした本校独自の生活科での実践、八ヶ岳連峰の天狗岳登山、南房総岩井海岸での遠泳などの学校行事、そして、緑豊かなキャンパスで過ごす毎日。桐朋学園小学校での生活は、驚きと発見にあふれています。
 こうした体験を通して感じ、考えたことを、毎日書く日記で担任と交流したり、作文にまとめたりする表現活動も、本校の教育の柱です。
「言葉にしたことだけが――いや正確には言葉にしようとしたことだけが――、私たちが今経験していることから得つつあることを、有意味な変化として私たちの態度のうちに定着させる」
 社会学者、大澤真幸さんの言葉です。
 体験の意味を、表現することによって理解し、自らの力とする。こうした経験が、確かな知を生み、成長の礎となるのだと思います。今後も、子どもたちと一緒に魅力や刺激に満ちた学校生活を送り、それぞれの体験がかけがえのない経験となるよう、導き、支えながら、私たちの念願である〝一人一人の子どもの、心のすみずみにまで行きわたる教育〟を実践してまいります。

校長 原口 大助

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