桐朋だより

波間の輝き 6年生 岩井臨海学校①

「しょっぱーーーい」

そう言いながら海からあがってきたしかめっつらのあなたを見て、思わず笑ってしまってごめんなさい。

そう、海はしょっぱいんです。

海がしょっぱいこと、それはみんな、知っていたんじゃない?

でも海水の味を実際に口にすることが初めてだった人も、たくさんいたようです。

頭で知っていることと、体が知ったこと、似ているようでそれは全然違うのです。

あなたのしかめっつらに笑ったんじゃなくて、海のしょっぱさを味わってくれたことがうれしくて、それで私は笑ったのです。

 

1学期の終業日が終わってすぐに、6年生は千葉の内房にある岩井海岸にやってきました。

これから3泊4日の臨海学校です。

着いてすぐに浜からの避難訓練を実施し、そのあとはさっそく海で泳ぎの練習です。

それで「しょっぱい」の言葉がもれたのです。

暑さのおかげか、水は冷たすぎずに気持ちよく、波もおだやかで海日和となりました。

 

海から宿に戻ると、すぐにお風呂です。

海水と潮風をお湯で流すとさっぱり。

これも臨海学校の楽しみのひとつです。

 

翌朝は浜での体操から始まります。

まだ私たちのほかには誰もいない海岸で、波の音を聞きながら、体を目覚めさせていきます。

 

2日目は午前午後と泳ぎの練習。

しょっぱさに波、それに足のつかないこわさに戸惑う人もいました。

それでも積み重ねてきた練習を思い出してがんばります。

隣で泳ぐバディと声を掛け合いながら、ひとかきひとかき水面を泳いでいきます。

「がんばれ」

思わず祈るような言葉が、体の奥のほうから湧いて、口をついて出てきました。

がんばるみんなの姿はとても美しく、波間に輝いていました。

 

いよいよ明日が遠泳本番です。

 

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