桐朋だより

読書の秋① 図書室の風景

校内の樹々の色づきは、毎年どうしてかのんびりやなのです。

学校の周りの樹々がすっかり色づいてからようやく思い出したかのように色づいていきます。

そんなのんびりやの樹々たちもすっかり色づいて、学校はすっかり秋景色です。

秋といえば、みんなは何を思い浮かべますか。

 

「読書の秋」を思い浮かべた人もいるのではないでしょうか。

そこで今日は図書室におじゃましたいと思います。

ソファーで読書をしていたのは6年生の男の子。何を読んでいたかは内緒ということ。

柱をはさんだソファーには女の子の2人組。おすすめの『戦国ヒーローズ』では様々な戦国武将の雄姿を知ることができるそう。

テーブルで真剣な表情を見せていたのは2年生。

「これはシリーズものでイラストがおもしろいんだ」

と『ゆるゆるアマゾン図鑑』の紹介をしてくれました。

読みかけの本をチェックする4年生、友だちから紹介された本を選んだ2年生の間を通って本棚のほうへ。

テーブルまでたどり着く間も惜しむように本棚に寄りかかって本を開いていたのは5年生。持っていた本はちょっと怖そうな表紙。

怖いもの見たさという言葉があるように、子どもたちには人気ですが、臆病な私はそっとその場を離れました。

本棚の奥には3年生。ひとりの世界に没頭しているところにおじゃまします。

こちらも手にとっているのはこわ~いおばけの物語。でも、こちらは怖さもずいぶんゆるやかそう。私もだいじょうぶかな。

振り返ると6年生の女の子3人が頭を突き合わせてひとつのテーブルでもくもくと読書。

「読書の秋」みんなの姿にその言葉が浮かんできました。

最後にカウンターで貸出の作業をしてくれていた図書委員の子におすすめの本を聞いてみました。

『精霊の守り人』

上橋菜穂子さんが書かれる名作ファンタジー。みなさんもこの秋、こことは違う場所に旅に出てみてはいかがでしょうか。

 

1年生のみなさん、みんなは2年生になったら図書室に来ることができるからそれまで待っていてね。
ワークルームにあるたくさんの本をぜひ手に取ってください。