「よろしくね」
4年生が3年生に声をかけています。
「登りはどうだった?」
そんな声も聞こえてきます。
ここは高尾山の一丁平。
山道の途中にあらわれる、うっそうとしげる樹々に囲まれた広く平らな場所です。
今日は中学年遠足。
3年生と4年生は高尾山のふもとからそれぞれ出発し、3年生は一丁平、4年生はさらに奥の小仏城山を目指しました。
見事にお互いの目的地に着いたあと、こうして帰りの下りの道中で合流したのです。
「けっこう大変だった。4年生はもっと奥まで行ってきたんでしょ。すごいなあ」
そんな3年生の言葉に4年生はうれしそう。
「4年生になったら、きっと登れるよ」
帰りは3年生と4年生が隣り合って歩きます。
つかれをうったえる3年生と、そんな3年生をはげます4年生。
1年後、4年生になったら、きっと今の3年生は次の3年生に、自分がされたように接するのだなと、子どもたちの姿を見て思いました。







