子どもたちが力を合わせたり、みんなで笑い合ったり、そのような姿を見ることは教員としての大きな喜びです。
ですから、この「桐朋だより」のページでは子どもたちがいっしょになって何かに取り組む姿を紹介することが多いように思います。
でも、私が好きな子どもの姿は、そのようなだれかといっしょにいる姿だけではありません。
子どもが自分だけの世界に入り込んで、ひとりで集中している姿も大好きなのです。
まるでそこに自分ひとりだけがいる、そんなひたすらな表情で、ただひたすら目の前のことに集中する、そのような姿を見ると胸を打たれます。
みんなでいることはもちろん、私だけの世界にじっくりと旅に出ることも、どちらも大切にしたい子どもの姿です。
今日も、一筆に集中する姿、本に向かい合う真剣なまなざし、大木のふもとでひとり熱心にスケッチをしている子どもの姿がありました。



