7月も後半に差し掛かったころ、5年生は八ヶ岳に出発しました。
乗ってきた大きなバスを、お宿の少し小さなバスに乗り換え、山道を行きます。
すると山の中腹にこれから3泊お世話になる唐沢鉱泉があらわれました。
素敵な山のお宿です。
バスを降りると、その涼しさに驚きました。
出発の国立は、朝8時にも汗ばむほど暑かったのに。
初日は宿の前を流れる川で遊びます。
その冷たいこと、冷たいこと。
「うわあ!」
子どもたちからもそんな叫び声があがります。
でも、笑顔の叫び声。
大きな声もうっそうとした緑のなかに溶けていきます。
夕食前に宿のお風呂に。
このお風呂がすばらしいのです。
大きくとられた窓からは山の風景。
広い湯船に体をしずめて、思い切り手足を伸ばし、浴槽のふちに頭をのせれば、天井にも大きな天窓が。
その先に山の夕暮れが見えます。
翌朝、鳥の声で目が覚めます。
体操のために外に出ると、半そででは寒くて、フリースをはおりました。
山の朝の清々しさ。
2日目は宿の周りを歩きました。
明日の天狗岳登山に向けての足慣らしです。
朝いちばんは澄み渡る青空だったのが、昼に向けてぐんぐんと青空に向けて入道雲が広がっていきました。
雨をさけるため、早めに宿に戻ります。
真っ白く大きな入道雲が灰色に変わったと思うと、すごい雨が降り、ほどなく雷もなりました。
これが山の天気なんだね。
明日はどうなるかと不安を抱えながら、それでも明日の登山の準備をします。
夜はガイドの豊田さんと高橋さんから山の話を伺います。
挑戦すること。その意味を考える時間になりました。