5月のはじめのある日のことでした。
みんなが帰ったあとの教員室で仕事をしていると、あたりが暗くなったと思ったら、急に雨の音。
びっくりして外を見ると大雨です。
みるみるうちにグラウンドが水浸しに。
しばらく経っても雨はやみません。
「かさ、持ってきたかな」
しょんぼりして外を見ると…
なんとそこにカルガモがいたのです。
おしりをふりふり、水浸しになったグラウンドを横切っていくじゃありませんか。
そのままイチョウの木の脇を通って桐の庭へ。
そして桐の庭の池で気持ちよさそうに泳いでいきました。
それから何度かカルガモが学校に通う姿を見かけました。
そして6月のある日。
カルガモはなんとお母さんになったのです。
ぱたぱたぱたぱた。
お母さんのおしりの後ろを、おしりだけでなく全身をゆらしながら、10羽の赤ちゃんカモがいっしょうけんめいついていきます。
学校ですみかを作ってほしいなあと願っていましたが、すぐに学校からはいなくなってしまいました。
大学通りでの目撃情報もあって、いったいどうなったか心配していたのですが、高校の生物部のお兄さんが、一橋で無事に育っていると教えてくれました。
今頃はきっと立派な成鳥になったことでしょう。
また桐朋学園小学校に帰ってきてね。待っているよ。