桐朋だより

秋のとっておきの授業

午後の授業の始まりとともに、グラウンドに子どもが駆け出してきました。

それぞれグラウンドにしゃがみこんで、何かを拾っては、バケツやビニール袋に入れています。

うーん、ひょっとして…

9月の連休中に台風がやってきて、それでグラウンドにたくさん落とし物をしていきました。

そう、どんぐりです。

子どもたちが拾っているのはきっとどんぐりです。

 

しばらくして様子を見に行くと、うれしそうに女の子が寄ってきました。

「見てよ、こんなに拾ったんだよ」

バケツにはたくさんのどんぐり。

「すごいなあ。びっくり。生活の授業?秋みつけ?」

返ってきた答えは

「生活もそうだけど、それだけじゃないよ。この授業は算数なんだよ」

えっ、算数?算数でどんぐりを拾っているの?

きっと私の顔にはてなマークが浮かんでいたのでしょう。

続けて教えてくれました。

「どんぐりで足し算するんだよ」

ああ、そうか。なるほど。3桁と3桁の足し算だ。なんと楽しい。

「ね、どんぐりで生活も算数もするんだよ。一石二鳥でしょ」

わあ、ことわざが飛び出てきました。国語の授業も入っています。

 

台風が落としていったどんぐり、運動会の練習が始まっているグラウンドでは、実はちょっと困っていたのです。

それをみんながきれいにしてくれました。

大きなバケツを両手で抱えて、ちょっとほこらしそう。ズボンの後ろのポケットにも秋がつまっていました。

 

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