グラウンドのその奥の桐の庭のほうから大きな声が聞こえてきました。
行ってみると5年生が田植えをしていました。
「見ていないで先生も入りなよー。」
見ると、子どもたちはみな膝もうまりそうなくらい田んぼに深く足が入っています。
少し前に行った、田んぼをたがやし、水を入れる代かきがうまくいったからでしょうか。
今年の田んぼはとくにやわらかそうです。
一歩一歩もままならず、それで大きな声が出ていたのです。
ご近所の方からわけてもらった稲の苗をそのやわらかな田に植えていきます。
田植えを終えて田んぼから出るのも一苦労です。
田んぼに足をとられながら、でも転んだら一大事。
ゆっくり足を引き抜いて、やっと一歩をふみだせば、また深くしずんでいきます。
「先生、手をひっぱって!」
茶色い手袋をはめたようなその手をつかんでぐいっと。
田んぼから出てきた子どもたちは、おそろいの茶色いハイソックスをはいているようでした。
秋の収穫に向け、育っておくれよ。




