桐朋だより

はじけるこころ 1年生 ポップコーンづくり

「ふわわわわ~ん」

調理室からとてもいいにおいがただよってきました。

階段から降りてきた5年生も思わず鼻の穴をひろげて思い切りそのかおりを楽しんでいます。

きっと私もそうだったでしょう。

 

今日は1年生のポップコーンづくりの日。

1学期から教室の花壇で育てていたポップコーン用のとうもろこしの実も使って、おいしいおいしいポップコーンづくりです。

おなべに油をしいて、とうもろこしを火にかけていきます。

ガスコンロを使って火をつけるのも、初めての子にとっては大冒険。

「ボッ」

という音とともに無事に火がついて、とうもろこしの入ったおなべを火にくべて、しばらく待つと…

「ポンッ」

なべの柄を持った手に手ごたえを感じます。

「ポンッポンッ」

透明のふたのその先で、とうもろこしが白いポップコーンに姿をかえていきます。

とうもろこしがはじけるたびに、みんなの気持ちもはじけていたことでしょう。

 

ふと見ると調理室のとびらの向こうにはにおいにつられてやってきた上級生たち。

「食べたい~」

それは私もいっしょです。

でも、できあがったポップコーンは作った1年生と、それからパートナーの2年生の分なのです。

私たちはがまんしましょう。そう、がまんするのだと自分に言い聞かせています。