2学期が始まったころ、花笠を持った4年生が数人教員室にやってきて口々に言いました。
「3年生に教えなきゃいけないからがんばるの」
「もう、私たち大変なんだから」
「教えるって大変なんだよ。分かる?」
私は、一応、人にものを教えることが仕事ですからその大変さは分かっているつもりです。
「大変だ」と4年生はみんなして言いますが、言葉とはうらはらに、その表情はとても楽しみな様子。
そう、私だって人にものを教えることの楽しさを誰よりも分かっているつもりです。
今日はそうして4年生が待ちに待っていた花笠おどりの伝授の日。
今年初めておどる3年生に、去年もおどった4年生がおどり方を教えます。
ちょうど1年前は教わる側だったのが、1年たって教える側に代わるのです。
それが4年生はとってもうれしそう。
どの子も張り切ってやさしく教えていました。
3年生もうれしそうだったな。
いよいよおどりの練習も本格化していきます。
本番では心をつないだ2色の花がグラウンドを彩ります。
どうぞお楽しみに。