かっこいい緑をつくろう
画家の内海さんが6年生の図工の授業に来てくれました。
授業のテーマは、「かっこいい緑をつくろう」。
そのテーマをもとに、画用紙に色を塗っていきます。
「かっこいい緑」は、緑色の絵の具をそのまま塗ればあらわれるわけではありません。
たくさんの色を混ぜ、筆だけでなく手やビー玉など様々な方法で画用紙に色をつけていきます。
出来上がっていく「かっこいい緑」は、同じものは1枚たりともありませんでした。
出来上がった300枚もの「かっこいい緑」をつなげて、1枚の大きな長方形にしました。
「これって自然のなかにある緑に似てないかな。
緑ってひとことで言うけれど、そこにはいろいろな色があって、
1枚では緑とは思えないものでも、それらが合わさると、全体で緑になるんだよね。」
内海さんの言葉にみんながうなずきました。
最後に、内海さんの作品を見ました。
ひきこまれていくような大きな作品。少しずつ異なるピンク色で塗られています。
離れて見ると美しい色のそれぞれが、近くで見ると、色に加え質感までも違いを持って描かれていることが分かりました。
それは綿棒でひとつずつの色を重ねて描かれたものでした。
作品を目の前にして、作者の内海さんの思いを聞くことは、素晴らしい体験になったと思います。
思いを広げ、手と心で描き感じた1日でした。(1月12日)