手と鼻・目、五感を使って 4年生 羊の毛の染色
4年生の生活科では羊の毛に色をつけました。
5月の西湖湖畔学校で自分たちの手で刈ってきた羊の毛です。
夏休み前に糸に紡ぎました。
羊の毛の染色には校内の木々の葉を使います。
前の日から校内のあちこちで葉っぱ集めをする子どもたちの姿が見られました。
普段見慣れているはずの校内の緑を、改めてよく見る機会になりました。
びわに桐に梅にかりん、しゅろ…グループで使う葉は様々です。
さあ、いよいよ染色が始まりました。
ホウロウの鍋に水を入れ、火にかけ、葉を煮出していきます。
実習室には何とも形容しがたいにおいがたちこめます。
「えだまめ」「やきいも」「○○○(ここには書けません)」「山が爆発するときっとこんな風」「幻想的」
子どもたちから次々とにおいを形容する言葉が飛び出してきます。
葉によってにおいも変わります。子どもたちの口から出てくる表現もそれぞれです。
すっかり色がついたお湯に、いよいよ羊の毛を沈めていきます。
事前に、色がつきやすくなるよう、媒染剤というものをしみこませています。
この媒染剤と葉の色の組み合わせで、毛の色は決まります。
染め上った色は、葉の色そのままのものもあれば、思いもよらなかった色まで。
自然の持つ意外さへの驚きとともに、自分の手を使って創り上げていく喜びを感じた1日になりました。
春から始まった羊の毛の授業はまだ続いていきます。