ミステリーサークル?
ふとグラウンドへ目を向けて見ると、3年生がしゃがんで何かをしています。
体育着を着ていますが、体育の授業ではないようです。
外に出てみると、両手より広いくらいの不思議な丸印が、グラウンドのあちらこちらに書かれていました。
あわててたずねます。
「いったい何をしているの、みんなは?この丸いしるしはみんながやったの?」
目の前でしゃがみこんでいた子が立ち上がって答えます。
「いま、算数の時間。グループで半径2メートルの円をかいているの。」
「楽しくなってきて、いろんな大きさの円もかいているんだ。」
「道具は自分たちで考えて作ったんだよ。」
なるほど。見回すと、棒とひもを組み合わせたものが多いようですが、中にはストローをつなげたものもあります。
「あのさ、写真なんて撮っていないで、手伝ってよ。」
ごめんなさい。
ミステリーサークルではありませんでした。
教室で学んだ円、中心、半径などの知識を、活動を通してさらに理解していく時間でした。